2006年01月25日(水) |
小学生並みの論理を言う男 |
堀江貴文社長の逮捕を受けて、ライブドア広報担当の乙部女史がインタビューで涙ながらに答えた言葉。 「堀江はそんな事をする人ではありません。絶対に嘘を吐くなといつも言っていました。嘘を吐けば叩かれるからと」 私はこれを聞いて、非常に違和感を覚えた。 「叩かれるから、嘘を吐いてはいけない」というのは、「あのおばちゃんに怒られるから、静かにしなきゃ駄目よ」と世間の馬鹿親が言うのと同じ論理である。 そうではない。 「人に迷惑がかかるから」静かにしなければならないのであり、「悪い事だから」嘘を吐いてはいけないのである。 乙部女史は普段、自分の子供に「怒られるから駄目よ」と教育しているのだろうか。
先の選挙で堀江貴文候補を後押しした自民党は、どう責任を取るのだろう。 この質問に対して小泉首相は、 「責任は無い。候補者1人1人の人物についてまでいちいち調べられない」 と言ってのけた。 いちいち調べていれば杉村太蔵のような、学生時代に交際相手を妊娠させ、その話し合いの場にも現れずに後始末を全部親に任せて堕胎させたという、呆れるばかりの無責任男を候補者にしたりしないだろう。 しかしそれでは駄目なのだ。 党で公認或いは推薦するという事は、党がその人物について責任を持つという事である。 よく知らない人物だけれど取り敢えず自民党でこの人を推薦しときますよ、というのでは、余りにも有権者を馬鹿にしている事になる。 しかも、 「マスコミもあれだけ持ち上げていたじゃありませんか」 「民主党でも事件起こしてるでしょ。覚醒剤で逮捕されたり」 って……お前は小学生か。 小泉の言う事は、先生に叱られて、 「誰某君だってやってたよ〜」 と言う子供と同じレベルである。 言ってて恥ずかしくないのかこいつは。
国会が始まり、野党は早速堀江ネタや安晋会ネタで自民党を攻撃していた。 それをニュースで見たダーリンは、眉間に皺を寄せ、 「野党は一寸した事ですぐ与党を責めるよなあ。そんなのは検察に任せて、予算委員会なんだから予算の事をしっかりやって欲しいよ」 と野党を批判した。 「そうかしら? 私は一寸した事とは思わないけれど。確かに予算も大事だけれど、こうして国会という公けの場で国民に広く知らしめる事も、野党の仕事の1つだと思うなあ。検察だってどこでどう国会議員と繋がっているか判らないし、与党の親玉が違うと否定したら、こうして我々一般市民の耳には絶対に入って来ないじゃない」 と私は言うのだが、やはりこの辺りは平行線夫婦である。 お互いムキーとならずに「そういう考えもあるんだなあ」と思うようになったのは、冷静になったのか、それとも言い争う事に疲れただけなのか。 それにしても安倍官房長官、必死過ぎて舌滑悪いなあ。 本当に秘書が小嶋さんに関わっていないなら、堂々と証言させたらいいのに。 拉致問題に関してガツンと北朝鮮を批判した事で人気が出たけれど、その人気を失いたくないなら尚更そうすべきだと思う。 依怙地に秘書を庇う姿を見ると、もしかして後ろ暗いところがあるんじゃないかと勘繰ってしまうぞ。
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