検査の結果、ダーリンの心臓は、取り敢えず異常が見付からなかった。 本人は相変わらず、調子が良くないのに異常無しなんて、あの医者はヤブだ!と言い張っている。 そんなに信用ならないのなら、別の医者にも診て貰ったら?と私が言うと、年内は病院に行く暇など無いそうな……またですか。 歯医者も治療途中で行かなくなっちゃったのにねえ。 早く休みを取れるようになるといいねえ。
身内の医療関係者にも相談したところ、心臓よりも血圧に注意と言われたため、最近は私が!あの私が!毎晩台所に立っている。 (他所の家庭ではそれが当たり前なのだろうが、私にとって料理は苦行に近いのである) ダーリンは私と違って料理は全く苦にならないのだが、何しろ味付けが濃い。 もうひと味、と言って調味料を余計に入れてしまう。 こんなしょっぱい物ばかり食べてたら、そりゃ血圧も上がるわ。 という事で、私が本と首っ引きで料理をするのを余儀なくされているのだ。
そして高血圧にとって、冬の風呂場は大変危険である。 我が家の風呂場は、家(アパート)の中で玄関の次に寒い場所だ。 暖かい部屋からそんな寒い所に行って裸になったら、心臓が吃驚してしまう。 何とかせねば。 丁度、結婚した時にヤフーオークションで手に入れた電話機(兎に角あの頃の私は、何でも安く上げる事に情熱をかけていた。ヒューザーマンション購入者を笑えないな)も寿命だったので、電話機と風呂場用ストーブを買いに行った。 ネットや通信販売での購入も検討したが、ストーブは今夜からでも使いたいし、電話機も、用も無いのに子機が突然ピーピー鳴り出すものだから、これも今すぐ換えたいと思ったのだ。 電話機はすぐ決まったが、ストーブは矢鱈と品数が多かったため、選定に難航。 扇風機型がいいよとダーリンは言うが、そんなでかい物あんな狭い風呂場に置けるか。 私はデロンギデビューか?とわくわくしていたのだが、デロンギは暖まるのに時間がかかるらしいとの事で断念。 結局、1番安くて小さい、普通の電気ストーブになってしまった……。
しかしこれ、結構いいかも。 これでこの冬は、風呂場でダーリンが倒れていないかと、やきもきせずに済む。
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