2005年12月05日(月) |
目の綺麗なお兄ちゃん |
さ、寒過ぎ。 一旦起きて主人を送り出したものの、幾ら厚着してもストーブを焚いても寒気が取れないので、「もしかしたら風邪かも知れない」と勝手に解釈し、再び布団に潜り込んだ。 目が覚めると「貞操問答」は終わってしまっており、仕方がないので、温めた牛乳を飲みながら「緋の十字架」を鑑賞する。 盲目の娘が引き取られた家の主人と深い仲になってしまい、やがて手術を受けて目が見えるようになるが……どこかにあったなそんな話、と思っていたが、やはりアンドレ・ジッドの「田園交響楽」が原案だそうで。 でも「田園交響楽」では、憧れていて情を通じた牧師は実は禿げ親爺で、自分に求婚してくれていたのに振ってしまったその息子のような容貌を思い描いていた娘は余りのショックに自殺してしまう。 という話だった気がするが、前世紀に読んだ小説なので自信が無い。 牧師も娘も馬鹿だねえ、という感想を持った事しか覚えていない。
さて、栃木の女児誘拐殺害事件で新たな証言が。 死亡した女児が事件前に、 「目の綺麗なお兄ちゃんと会う約束をしていた」 というのだ。 一緒にTVを見ていた主人は、 「小学校1年生の子供が『目が綺麗』って言うのは、『目が青い』とかそういう意味なんじゃないのかな」 ! 「つまり外国人って事?」 「そう。犯人はカルロス!」 いやそれは違……。 「でも凄いわね貴方。なるほど、『目が綺麗』とは子供にしては詩的な表現と思っていたが、そういう解釈もあるのね」 と私は感心したが、彼はキョトンとして言う。 「いや、普通そう思うだろ?」 「ううん、目から鱗でした。私は寧ろ、あの矢鱈はしゃいだような喋り方が気になっちゃって、証言者が嘘を言っているのかと」 「シオンは目の付け所がどっちを向いているんだか……プロファイラーにはなれないよね」 一寸それは聞き捨てならぬ。 「あら、私は酒鬼薔薇聖斗のプロファイリングに成功したわよ!(←大袈裟) 今回はまだ情報が少ないもの、犯人が万死に値する変態だって事ぐらいしか解っていないでしょ」 「その点に関しては同意見だな。こういう犯罪者は死刑か終身刑でいいよな」 出来ればそれに加えて、宦官みたいに完全にチョン切って欲しいけどね、私としては。 でもそれを言うと彼は痛そうな顔をすると思ったので、敢えて口にしなかった。
それにしてもあんまりな事件が続く。 被害者の家族の心情を思うと、気の毒で仕方が無い。 こういう犯人こそ公開処刑にして欲しいと強く思う。
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