紀宮清子様がご結婚を前に、天皇皇后両陛下にご挨拶をなさった。
清子内親王殿下:謝恩の辞(天皇陛下へ) 「今日までの長い間、深いご慈愛の中でお育て頂きました事を、心より有り難く存じます。ここに、謹みて御礼申し上げます」 天皇陛下のおことば 「この度の結婚は誠に喜ばしく、心からお祝いします。内親王としてその務めを立派に果たし、また、家族を優しく支えて来た事を、深く感謝しています。結婚の上は、これまでの生活の中で培って来たものを更に育み、2人で力を合わせて楽しい家庭を築き、社会人としての務めを果たして行くよう願っています。2人の幸せを祈ります」
清子内親王殿下:謝恩の辞(皇后陛下へ) 「今日までの長い間、深いご慈愛の中にお育て頂きました事を、心より有り難く存じます。ここに、謹みて御礼を申し上げます」 皇后陛下のおことば 「この度はおめでとう。これまで内親王として、また、家族の一員として、本当によく尽くしてくれました。どうか新しい生活においても、家庭を大切にしつつ、社会の良き一員となって行かれますように。お2人の健康と、幾久しい幸せを祈ります」
予め決められた台本の台詞なのだろうが、皇室にはこういうきちんとしたものがあるのだなあと感心した。 ドラマなどでは庶民の家でも、嫁ぐ日の朝には、花嫁衣裳に身を包んだ娘がきちんと両手をついて、 「お父さん、お母さん、今まで有難うございました」 と挨拶をする場面が出て来る。 しかし私は、それをしなかった。 実家から遠くに嫁いだので、引っ越しの支度にいつも通りぎりぎりまで時間がかかり、 「じゃあねっ」 と家を出て来たのだった……。 主人にその話をすると、 「まあシオンはそうだろうな。目に浮かぶよ」 と溜め息を吐かれた。 まあ実際に時間があったとしても、私は絶対に言わないがな、そんな照れくさい台詞は。
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