2005年09月28日(水) |
細木数子と100人の小娘達 |
「ズバリ言うわよ!SP」のお話。 100人の一般女子高生をスタジオに招き、細木数子の説教を受けさせるという番組であった。
案の定細木は、全身ブランド物に身を包んだ女子高生と、臍を出すなど露出度の高い服を着た女子高生を否定した。 それは大人として当たり前だとは思うが、彼女の否定の仕方は如何なものか。 駄目なら駄目で、どこがどう駄目なのかをきちんと説明してやらないと、否定される方は益々反発すると思うのだが。 細木のはまるで、「アタシが駄目って言ってんだから駄目なものは駄目なの!」と言っているようで、ありゃあ大人として駄目だろうと思ってしまった。
1人だけ、顔にモザイクのかかった女の子がいた。 番組の中でその子は、彼氏との間に出来た子供を堕胎したという話をして泣いた。 これは一体、どういう涙なのだろう。 堕ろされた子供を哀れんでいるのか、傷付いた自分を哀れんでいるのか。 或いは自分の愚かな行動を後悔しているのか、だとしたら彼女が後悔しているのは堕胎なのか、妊娠した事か、それとも妊娠に至るまでの事なのか、彼女の口からは出て来なかったし、細木も抉りはしなかった。 細木は彼女に対し、 「お父さんにもお母さんにも言わなくていい。ここで泣いて忘れなさい」 と言ったが、私は後半部分には賛同出来ない。 勿論それは彼女だけのせいではないが、彼女にも責任があるのだ。 被害者面して、自分が宿したくせに殺してしまった子供の事を忘れてはいけない。 忘れるな。そして2度と同じ過ちを繰り返すな。 そして私は、細木が他の女子高生達に、 「彼女は素晴らしい経験をした。皆で拍手しよう!」 と言ったのにも、とても違和感を覚えたのだった。 確かに彼女の話は他の女の子への警鐘になるだろうが、それは「素晴らしい経験」とは言えないと思うのだ。 ああ、微妙……。
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