天上天下唯我独尊

2005年08月04日(木) おフランス

昨年から、習い事をやっている。
始めて間も無く、先生が主人の元上司の奥様であったという事が発覚。
世の中って狭い……特に田舎は。
余裕を持って出掛けようとしても、何故かいつも遅刻ギリギリになってしまう私は、主人からも、
「夫婦揃って遅刻魔だって言われてるんじゃないのか」
と言われる始末。
て事は、貴方もしょっちゅう遅刻していたって事ですよね?

今日も習い事で出掛けたのだが、先生から思わぬお誘いが。
「春さん、一緒にフランスに行かない?」
「え?」
フランスって、欧羅巴にある、首都は花の都巴里の仏蘭西?
先生のお話によると、毎年秋に文化交流で欧羅巴へお出かけになるそうで、毎年教室の誰かをお供に連れておいでだという事だった。
しかし何故、新入りの私に白羽の矢を。
「いやあ、でも私は下っ端ですから……」
国内なら兎も角そんな時差の激しい遠くまで出かけるなんて、と私が尻込みすると、1人目のお供に決定している人が、
「大丈夫よ〜。一寸したお手伝いをするだけだから、一緒に行きましょうよ」
と言ってくれたので、参考までにと渡航費用を訊いてみた。
「そうねえ、1週間ぐらいで35万だったかしら。確かそれぐらいよ」
さ、35万円……旅行代金だけでそれなのだから、お土産だの何だので総額50万円近くかかりそうだぞ。
そうか、それで先輩達が行きたがらないのか。
取り敢えず、主人と相談してみます、と返事を保留した。

帰宅した主人にその話をすると、案の定、
「いいじゃん、折角誘って貰ったんだから行っておいでよ」
とあっさり承諾してくれた。
「私が居なくても貴方がちゃんと身の回りの事を出来るのはよく知っているけれど、1週間も留守にするのよ。寂しくない?」
「ちゃんと帰って来るんでしょ。偶には出掛けておいでよ」
そりゃ飛行機が落っこちなけりゃ、帰って来るけれどさ……ぶーぶー。
基本的に、旅行って面倒なんだよね。
2泊3日でも帰宅後の洗濯を考えると億劫になるのに、1週間しかも海外となれば、宿のバスルームで下着を洗濯しなければならない。
フランスにもコインランドリーぐらいあるかも知れないが、外国の物なんて信用出来ぬ。(第一、説明書きだって読めないし)
洗剤とハンガーと洗濯ばさみを持って行かねばならないのかと思うと、もうそれだけで億劫。
それに外国に行くと、3日で和食が恋しくなるのだ。
昔アメリカ旅行に行った時も、和食シックにかかって非常に苦しかった。
ベニハナとかいう和食レストランに連れて行って貰ったが、あんなの和食じゃねー!
パフォーマンス付きで調理しているのは東南アジア系だし、味付けは全てアメリカナイズされているし、この売国奴が!とロッキー青木をこっちがロッキーになって殴りたくなるほど酷い物だった。
日本のおフランス料理さえ碌に食べた事が無い私が、本場のおフランス料理について行けるのだろうか。
取り敢えず、お許しが出たので行きますと先生に電話をしたものの、不安が尽きない私を尻目に、ダーリンはパンフレットを見ながら、
「ボルドーにも行くのか! フランスはワインとチーズの本場だからなあ。いいなーシオン、代わりに僕が行きたいぐらいだよ」
などと暢気に羨ましがっていた……。

花の都巴里には憧れるが、私、英語だって自信が無いのに、フランス語に至っては全く解らないのだ。
どうするアイフル。
取り敢えず、第2外国語でフランス語を学んだという妹に頼んで、CD付きテキストを送って貰う事にする。


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