2007年09月06日(木) |
1/2ヒーロー & 1/2ヒーロー 土蜘蛛の巻 |
「1/2ヒーロー」「1/2ヒーロー 土蜘蛛の巻」七穂美也子 集英社コバルト文庫
久々の新規開拓。 大雑把に分類すると、バケモノ退治ものです。
主人公、瑞垣聖は高校1年生。「人生はギャンブルだ!」と口癖もあざやかに、さまざまな賭けを仕掛ける毎日。そんな聖の前に、6年ぶりに現れた従兄の鷹矢。代々瑞垣家のものが巫子をつとめる百目神社では、折りしも夏越の祓えが行われるが、今年は鷹矢が巫子をつとめると言って・・・。
口八丁で世渡りする聖が、鷹矢を助けるために命を張って神様に対峙するところが、かっこよかったですよね。でも、カッコいいより何より「大丈夫かな」と思ってしまうのは、私の親心なんだと思います。 それにしても、本家の鷹矢さんってば、わかり辛いヒトですよね。 いとこの中の紅一点・譲葉ちゃんは、ホント好みです。鷹矢にも聖にも、可愛い妹分で、こういう役どころには自分もなりたいです。もうトシなのでなれませんが。 ところで。 普通のライトノベルだと思って読んでいたのですが、最後の最後でそうでもないことが判明しました。BLの苦手な方は要注意です。
土蜘蛛の巻では、いとこ三人、鷹矢のガイドで東京に繰り出します。 百目さまとの契約を破棄することに成功した「神殺しの巫子」は、良くも悪くもその世界の有名人になってしまい、地下鉄の中から土蜘蛛に誘拐されてしまった聖です。 うっかり迫って聖に逃げられた鷹矢は、間抜けです。もうちょっと聖のことを勉強したほうがいいのでは??
あいかわらず、武器は度胸と己の口八丁、な聖ですね。今回も、バケモノ相手に、いろいろ策をめぐらせています。希代の陰陽師・安倍晴明によってかつて封じられた土蜘蛛マスターの、封印を解けと囲まれて、やっぱり最後はギャンブルもどきに妖怪退治なのね。
挿絵が片山愁です。
☆☆☆☆(星よっつ)
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