日々是迷々之記
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| 2005年03月10日(木) |
今書き留めておくべきこと |
残業をして帰りしな、更衣室でリップクリームなぞを塗っていると、チャララ〜と携帯電話が鳴った。着信音は懐かしの「ロックミー・アマデウス」。ファルコのアレである。その前は「酒と涙と男と女」。着メロ心理テストというものがあったら私は分類不能に違いない。
電話の主はおばちゃん(母親の妹。奈良に住んでいる。)だった。今日、見舞いに行ったら、とにかくしょぼくれていたので、もう長くなさそうだと感じたそうだ。食事も吐き出し、私は間違っていたと何度もつぶやいており、とうとう鼻から送管して胃に流動食を入れているらしい。リハビリもまったくやる気なし。ついでに両手、両足がむくんでぼよぼよになっているらしい。
それを見たもう一人の妹が、「あれはもう長くないで。」と言ったそうだ。
なおぞうちゃん、いろいろあったやろうけど、ああまでしょぼくれた状態ではもう何も言わずに見舞っておかないと後悔するで、と言われた。確かにそうかもしれないなぁと一瞬思ったので、とりあえず明日行きますと答えておいた。
そして今、考えている。肉親が死ぬというのはどういうものなのだろう。父親は数年前に亡くなったが腹違いの兄が看取ったらしいので実感がまるでない。20年ほども会っていないし。
しかし、母親は人生のかなりの部分で影響を受け、嫌だけれど今でもその影響は強い。先日書いたスミレの話だけでなく、あの人のエピソードはろくなもんがないのだが、それでもあの人が私の実の母親であるのは確かなことなのだ。
最近睡眠がうまくとれずに、会社で落ちるように居眠りをするようになってしまった。それに目をつけられ、クビになりそうな今日このごろだが、出来るだけ寝ないようにと、デスクの下で左腕にハサミで刺激を与えている。具体的には先の丸いハサミを押しつけて引くだけで、ほんの少しみみず腫れができる。それを繰り返していたら、なんか見るも無惨な感じになってきた。
居眠りでクビになるか、自分で腕を切りつけて起き続けるのか、何が正しくてやるべきことで、いいことなのか全くわからない。私は病んでいるのだろうか。全部他人のせいにしてもいいが、結局逃げ場がないのに気づく。母親はあんなんだし、上司はどないしたかて私より偉い。
明日はまだ金曜日だ。夕方はマンションの点検なので早退する。そのぶん早出をするのにまだ寝てもいない。点検が終わったらダッシュで社会保険事務所に行き、母親の年金の手続きをする。
誰か、寄っかからせてくれる人、募集。そんな気分だ。
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