日々是迷々之記
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二日間寝込んで目覚めてみると、世界が変わっていたなんてことはもちろんなく、頭痛がマシになった程度で、まだ多少咳き込んだ状態が残っていた。このまま会社に行くのがスジなんだろうが、もう一度病院に行って、咳止めをもらうことにした。
結局お金は最近使ってなかったネットバンクの残高を照会してみたら、1145円と微妙に半端な金額があったのでそれを下ろして使うことにした。何だか貧乏くさいが、給料日の朝イチに銀行に行っても100%入金されてないんだからしょうがない。
バイクに乗る気力がないので自転車で病院に行ってから会社に向かう。休み明けの午前中の早い時間、空気はのほほん、ぽかぽかとして気持ちいい。何だか生き返るような気がする。表通りはせかせかして疲れるので裏道を走った。飛び出してくるクルマや、ママチャリに気を付けなければいけないけれど、こっちの方がゆっくりこぐのも自由で楽な気がする。
ふと、十字路の小さな町の整備工場を覗くとぼさぼさの犬が大きな座椅子の上でまどろんでいた。その向こうには水色のホンダ・ステップバン(ステップワゴンではないです。)がひっそりと置いてあった。ナンバーも付いていたので多分現役だろう。ホンダのサイトで見ると、私と同じ年の生まれなので日本の自動車としては長生きなほうだろう。なぜかうれしい。
渡船場に行くとちょうど船が来たところだった。自転車と共に乗船し、ふと時刻表を見ると、朝の9時以降17時までは一時間に1往復しかしていないのだ。ちょうど良いタイミングで助かった。これを逃してしまうと、根性入れて橋を渡らなくてはならないのだ。
一時間に一往復なのもうなずけるような少ないお客さん達と渡船に揺られて対岸に着いた。ここから会社までは相変わらず砂埃との戦いだったが、人の良さそうな野良犬が歩道で眠っていたので和んでしまった。暖かいと犬も眠たくなるのだろう。
かくして平和な通勤だったが、会社はいつもどおりアレやコレな理由で熱が上がるのを押さえるのに必死だった。なんだかなぁ。
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