日々是迷々之記
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うちのリビングにはひっそりとカメが置いてある。動物のカメではなく、お酒の入ったカメである。この中には小判がどっさり!ではなく、紹興酒がなみなみと約10リットルほど入っているのだ。
これは去年、某ネット通販で購入したのだ。ある中華料理屋でカメ入り紹興酒というのを飲んで大変気に入ったので、ネットで探してみたらあったのだ。そこで購入。が、これがまた、ごっついシロモノだったのである。
まず、カメを開けて中をうかがったときの香りが忘れられない。どか〜んと鼻孔を突き破るがごとく押し寄せる紹興酒の香り。そして小さなおちょこに注いで口に含んでみた。ど〜ん!なんか泡盛並に酔うのだ。
うむうむ何故だ!と夫婦で話し合った結果、これはまだ「若い」という結論になった。ということで元通りふたをして、そのまま機が熟すのを待つことにした。そして、今で一年弱だ。
夕方私はいつものようにリビングに掃除機をかけていた。カメは丸いので掃除機をかけるのに、いまいち邪魔である。邪魔やなぁと思いつつも、あの芳醇な紹興酒はまだかな?とひさしぶりにふたを開けてみた。
すると、ちょっとまろやかな香りに変わっている気がした。ふふふ…。今晩はこれを飲むか。とおもわず独り言が出てしまった。冷凍庫の作り置きカレーで夕食を済ませ、おもむろにグラスに紹興酒を注いだ。そして口に含んでみた。ちょっとまろやかになっている、と思ったのはほんの一瞬でやっぱり泡盛かウォッカのようにどーんとのどを焼いて胃袋に滑り込んでいった。アルコール度数が異様に高いのである。
その後、どーにもこーにも眠くてたまらない。最近始めた自転車通勤のせいもあるだろうけど…。あなどれじ、紹興酒である。
新たなる懸念は、果たしてなおぞう夫婦が生きている間にこの紹興酒はまろやかになるのだろうかという謎である。「中国4000年の悠久の時を経て」という言葉がアタマの中をぐるぐる回るのは気のせいか。とにかく寝るべし。
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