遠くから 胸震わす 音が響いてくる 蒸し暑い 闇の向こうが焼けている 閃光が呼び覚ました あの夏の花火を 川風が運んだ 火薬の匂いを
今頃 あなたも どこかで 思い出してるの? あの日のことを
今頃 あなたも 誰かと 今年の花火を見てるの? 散ってく季節を 一緒に生きて行ける人 見つけた?
今年も綺麗ね あの日と同じように 輝く花達
今頃 あなたも どこかで 散ってく季節を生きてる 今頃 誰かと…
そういえば何の因果か、一緒に花火を見たことはなかったね。 同じものを見たことはあったけど、 でも隣同士で、一緒に見たことはなかったね。 一緒に見ようって言ってたけど、結局見れなかった。
過去を背負って、生きていくのが人間。 僕の場合は、過去にしがみついて、過去に自分から縛り付けて生きている人間。 過去を否定しようとはしないけど、あの時ああすればよかったなとは思う。 そうすればどんな未来があったんだろうね。
自分の望みは今となってはただ一つ。 自分からその望みをかなえる勇気はないから。 だから誰かにこの望みをかなえてほしい。 今となっては、それだけが自分のほしいものだから。 ほしいもののために、犠牲はつきものでしょう? 欲しいものが手に入るなら、後はいらない。 一番欲しいものが手に入るなら、他はいらない。 一番欲しいものに付属でついてくるならいるけど、一番欲しいものの邪魔になるならいらない。 前は欲しいものがたくさんあった気がするけど、今はどうなんだろうね。 きっとたくさん欲しいものがあるんだろうケド、結局、一番欲しいものは変わってない気がする。 その欲しいもののためなら、家族だろうとなんだろうと切り捨てるのも変わってない。 自分も切り捨てるだろうことも。 自己犠牲なんかじゃないよ。 自分の欲しいものの邪魔になるなら、いらないだけ。 欲しいもののために、身体が邪魔なら、捨てるだけ。 ただそれだけ。
|