子犬日記
むかしのことちょっと前ちょっと先


2004年11月16日(火) 作文「どうしてもほしいものがありますか?」

 ぼくが今一番ほしいのは、原付機です。小型のスクーターに乗って、どこかへ旅に出たいです。自分だけの力で知らない所を見てまわれたら、楽しいでしょう。
 でも、ぼくは小学生だからまだ運転免許が取れません。原付機はあきらめて、自分の足で歩いて歩いて歩きまくって、宇宙の果てまで行ってみようと思います。そこで必要になるのは、丈夫なくつです。かっこうよくなくてもいいから軽くて、はいているのをわすれてしまいそうなくつがほしい。本当にそんなくつがあるのかなあ。ないのなら、自分で作ってみたいです。そして旅に出ます。

先生からの評:
丈夫なくつを手に入れて、旅に出たいと思う狛太郎君の気持ちはわかります。狛太郎君は旅をするのがすきなのですね。いつか、丈夫なくつをはいて旅に出ることができたらいいですね。


親の覚書:
この作文を書く数日前のことだ。
「ママ、あれなんて読むの。あの標識」
「げんつきき」
「なにそれ」
「スクーターのこと。バイクよりちいさいから免許も簡単」
「ふーん」
で、こうなった。
彼も、いまどきのコドモらしく、ゲームやほしいものはお年玉や誕生プレゼントなどで労なく手に入れているので「どうしてもほしいのに手に入らないもの」なんて思いつかないだろうな、と思ったら、そうきたか(笑)
口に出してスクーターがほしいなんてひとことも云ったことがなかったからびっくりした。よく聞くと、スクーターそのものに執着があるのではなく、あれならクルマよりも簡単に免許が取れて、自分ひとりで身軽に動けるだろうな、という想像らしい。ひとりで旅(冒険)したい、というのは、このときに読んでいた『シンドバッドの冒険』の影響。スクーター=船か。
しかしいくら冒険したいからといって「飛ぶ島を落とすいきおい」とか書くな子犬。「飛ぶ島なんてラピュタみたいだねはっはっは」じゃない(怒)


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