子犬日記
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2004年10月05日(火) |
天才コオロギ ニューヨークへ (あすなろ書房) |
あまりに仕事が忙しくてここまで手が回らず、 長いことほったらかしてあった。またちびちびとメモしていきたい。
読解力アップのために、一日10分ずつ本を読むことになった狛太郎。 スタートは、この本にした。
『天才コオロギ ニューヨークへ』(あすなろ書房)小学校中学年向け ジョージ・セルデン作/ガース・ウイリアムズ絵/吉田新一・訳
名作『白いうさぎと黒いうさぎ』『シャーロットのおくりもの』の挿絵で有名な ガース・ウィリアムズの名と絵に惹かれて本屋で手に取った。 出たばかりのようで、巻かれた腰帯カバーには 「アメリカ児童文学の最高傑作、待望の再刊! 映画化決定」とあった。ふーん。 原題は「The Cricket in Times Square」。 1960年に出版されて、その翌年には、優れた児童文学に贈られる ニュー・ベリー賞のオナー・ブックに選ばれている(あとがきより) まだ、内容はぱらぱらとしかみていないが、 ニューヨークのタイムズスクエアの地下鉄駅で新聞を売るイタリア系の少年と、 彼が出会ったコオロギの物語らしい。 コオロギといえば中国なのだが(これについては『闘蟋』という好い本がある)、 この話にもそういう言及があって、嬉しくなった。
「これはとても古いコオロギのかご。むかし、中国の皇帝のかっていたコオロギが、これに住んでいました。きみは、最初のコオロギの物語を知っていますか?」
余談。この本は、ビニールをかけて売られていた。 したがって中がまったく見られず、何年生向けかもわからなかったので、 買うのはなかば賭けだった。勝ったけど(笑) 本好きになるかならないかが決まる微妙な年頃のコドモに本を買うときは、 字の大きさや幅、扱っている題材をきちんとチェックしたいので、 あれはやめてほしいな。買う気を殺がれる。 児童書はヲトナ向けの文庫本にくらべて高額だから、なおさらだ。
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