子犬日記
むかしのこと|ちょっと前|ちょっと先
『トガリ山のぼうけん6巻 あいつのすず』 『トガリ山のぼうけん7巻 雲の上の村』 『トガリ山のぼうけん8巻 てっぺんの湖』 いわむらかずお(理論社)
トガリネズミのトガリィとテントウムシのテントの旅も終盤。 旅の最初に出あった山の異分子「あいつ」とも、とうとう直接言葉をかわすことになる。 1巻を読んだときは一冊で一話完結だと思い込んでいたので、 ぜんぜんけりのついていないエンディングにびっくりしたものだ。 1991年から毎年一冊のペースで刊行されていたらしい。 完結してからまとめ読みできて、幸せだった。 里山の動物がミミズからイノシシ、サルにいたるまでオールスターで出てくる。 どれも昔の日本では馴染み深いイキモノだった。 夏から秋にかけて畑を荒らす彼らのニュースを聞くととても悲しい。
備考: 一冊は借りてきたその日に電車の中で、次の巻は見舞い先の病室で、 最後の一冊は見舞いから帰って一気に読んでいた。 「もっと読みたいのに終わっちゃうのか」と、とても残念がっていた。
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