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| 2004年04月03日(土) ■ |
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| 03+歌声 |
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はじめてその歌を聴いたのは あんたに出会ってまだ間もない頃だった。
夢から覚醒したあんたに何の歌かと聞いたら あんたは自分が歌っていた事にも気がついていなかったのか 何の事かと訝しげに眉を寄せた。
何度か同じようなことがあって そのたびあんたは辛そうで そんな時は決まって俺は惨めな気持ちになった。
隣にいるのに その瞬間あんたの中に俺はいなくて 一人じゃないのに その瞬間あんたは確かに孤独の中にいる。
腹立たしくて無理矢理聞き出したら なんだかますます惨めになった。
悪夢にうなされた後に見せる その寂しそうな瞳で苦しそうに語るのはやめて。 そうさせているのは俺なのに 勝手な言い草だって解ってる。
でも苦しめたいわけじゃない。 哀しみの理由を知りたかった。 忘れてほしいわけじゃない。 一人じゃないと解って欲しかった。
ケイ、俺がいるよ。 一人で夢にうなされないで。 歌うあんたの声は好きだけど サヨナラだなんてそんな歌キライだ。
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