uchie◎BASSMAN’s life

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2003年11月08日(土)
■音楽の夜に

101Aでサポートしているドラマー、Lucky−y氏とセッションをした。今までMARZやサイクロンでの彼のすごい演奏を見てきたけど、このところ呑む機会もあってセッションにこぎつけたのである。この頃スタジオに入ることも少ないので実にありがたい。本当に1ヶ月ぶりにスタジオに入った。
しかし考えてみれば、対バンしたことなかったし自分の演奏を聞かせたことはなかった。まあ、へたに先入観を持たれずにいいのかもしれない。
いつも思うけど、ドラムとベースだけでやるのはかなり難しい。普通の歌物の演奏ではどうにも通用しないから、何弾こうかなあと前日は悩んでた。
始まってみるとやはりアヴァンギャルド。彼もアートが好きな人なので通じるところがあったみたい。ちなみに週に一回は美術展に行っているらしい。
特にやる曲を決めてたわけではないし、人に指示するのは好きじゃないので、勝手に演奏してもらった。この適当さ加減がまた面白いものを生むと僕は信じているのである。家でひとりで弾いてるときは2小節のリフだったものが、ドラムによってバリエーションが増えたり、その場で展開を思いついたりした。
MDに録音しておいたので後で聞いてみた。やはり自分の演奏したものを聞くのは気まずいな。リズムがはしってるはしってる。音数が少ないから待ちきれなくてついつい…。演奏中にも気付いてたけど、自分に迷いがありありなのである。でもその場の思いつきで弾いてるところは、なぜかいい感じなんだ。二人で一緒に行ってる感じがする。ほんと人と演奏するのは楽しい。ほら例えば人と話をしていて、どうでもいい他愛無いことにものすごく盛り上がる、あんな感じ。
それにしてもLucky−y氏はすばらしく、バランス感覚にすぐれたドラマーなのだ。

この日はセッション終了後、一度機材を家に持ちかえり、出かけなおした。ドラムマン=イズミダイズミのやっているバンド、スパイラルのライブに行くためだ。
場所は新宿のフリークというライブハウス。まったく聞いた事のない名だった。そこはピットインの地下にあった。
イズミダイズミ、狂ったような激しい演奏をした。ひりひりするような猛烈な勢いだった。最後の曲ではまずフロアタムを蹴り倒した。演奏中、シンバルも蹴り倒した。どんどんセットが崩れていくが勢いはそのままに。最後はすべてぶったおしてステージを去っていった。まるでゴジラのようでした。
打ち上げに誘われたので話をしてみると、実はみんなやさしい感じの人でした。
イズミダイズミは次の日、海外へ行くというのに夜中まで飲んでたけど、だいじょうぶだったんだろうか。