uchie◎BASSMAN’s life
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2003年11月02日(日) ■ |
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■サラリーマンの不条理 |
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最近、友達が映画を作ろうとしている。 井の頭公園でリハーサルをやるというので、行ってみた。 着いてみると、公園の入り口付近でスーツを着た友達二人がコントのようなことをやっていた。 “就業時間は9時半からなのに、どうして9時から営業会議なんですかあ?”などのサラリーマンの不条理の話だった。社内での会話を日常の公園へ持っていくという設定らしい。 実際にお笑いのコントという訳ではないので、何人か立ち止まって見ていくが数分してオチがないと通りすぎて行ってしまう。僕は記録写真を撮るよう頼まれた。 本当にサラリーマンやったことある人なら分かるけど、不条理に満ちているだよなあ。割と誰でも経験したことありそうな不満を言っていたが、見ている人からは“文句言ってるだけだねえ”という反応が多かった。 見てくれる人もいなくなり、行き詰まった。少し休憩してから場所を移動した。公園内では大道芸人や弾き語り、フリーマーケットでいっぱいだ。中には70年代の漫画を唸りながら紙芝居のようにめくっていく、めくり師?もいた。ちょっとヴィンセント・ギャロに似ていた。 彼らは人通りの多い池の前を選んだ。そして彼らは気分転換に役柄を変えてみることにした。不条理なことを言う体制側を演じるようにしたのだ。するとなぜかすぐに人が集まってきた。 完璧な論理でよく上司が言うようなことを語り始めた。年配の人達が笑いながら見ている。10人以上は人が集まり、最後は拍手が起きた。 実に興味深い現象だ。こうして聞いてみると、若い社員よりも上司の言うことに一理あるように思える。 正論のようであっても、文句を言ってるだけだと人には理解されないという訳か。歌でもそういうことってあるなあ。えらそうなこと言ってるなあと感じる歌って昔からよくあるもんね。かくいう僕もえらそうなこと言ってる場合ではないなと思うのであった。
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