uchie◎BASSMAN’s life

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2003年10月24日(金)
■映画「光の雨」 をまた見る

反革命精神を殲滅する為に自己批判することにより自分を総括する。
これは確かに純粋かつ完璧主義な考え方だ。しかし彼らはそこに生じる矛盾に気付かなかった。
完璧なる革命精神を持つ為に、内なる反革命精神、すなわち今までの慣習・教育・主義・行動を捨てる。しかしそれまでの人生を完全に否定して人は生きていけるだろうか。
例えばフランス革命において、その意義はフランス人民によるフランス人民の為にあったのだ。けして全く新しい異なった国家の建設ではなかった。
しかし赤軍の場合、完全に新しい世界を築こうとしたわけだ。共産主義を掲げた彼らはしかし、言葉による理想論ばかりで具現化するだけのイメージは持ってなかったはずだ。
現在というのは過去の積重ねであり、過去は一瞬一瞬の積重ねである。過去を否定するということは、革命精神を持とうとする現在をも否定してしまうのだ。ここに大きな矛盾がある。未来を変えようと思ったら、今までの過去を完全否定するのではなく、現在ある過程を重んじるべきなのだ。

だから今バンドをやれてない僕は、今までの自分を否定するのではなく、肯定もしていこうと思った。そうしたらもっとよくなる気がする。