uchie◎BASSMAN’s life

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2003年10月19日(日)
■ワイト島1970

ポレポレ東中野にて映画「ワイト島1970」を見た。
これはビデオでも見たことがなかった。
でも、いろいろ問題のあったロックフェスティバルだったということは聞いたことがあった。
島に60万人が集まったというのだからすごい。どうやら各アーティストのファンがただ集まっただけではないようだ。
若者たちはやたらとラヴ&ピースとか、体制とか反体制とか叫んでいる。音楽を楽しむというより、当時のフラワームーブメントやヒッピームーブメントのステイタスとして、こういうフェスティバルに何かを求めていたんだろうなあ。
それにしてもめちゃくちゃなことになっている。テント張ってドラッグやってフリーコンサートにしろ!とか叫ばなければ、愛や自由を感じることができないんだろうか。
バンドの演奏も結構ひどくなっている。ジョニ・ミッチェルが言ってたけど、演奏に集中できないんだろう。ジミヘンすら気の利いたアドリブが出ていない。
この混乱ぶりは70年代の音楽シーンの幕開けを象徴しているようだ。それは世の中が全体主義から個人主義に変わる様でもある。

でもそんなところにハイキングに行かなくたってロックを体で感じるような環境(ライフスタイル)を自分で作らなきゃダメだと思うんだ。ようするに、そういうことをしない人の手軽にヒッピー気分を味わう場所だったんだよ。そこは今も昔も変らないかもね。