みかんのつぶつぶ
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2006年11月13日(月) 命日







「奥さん、人はね、病気で死ぬんじゃないんですよ、寿命で死ぬんです」

そういって慰められた病院の片隅。
あれから5年、何も解消されていない私のなかの悔い。



とぼとぼと歩いても歩いても、

どこにもたどり着かない気持ち。

幸せってなんだろうと聞かれても、

答えることの空しさで押し黙る。



「苦しまず眠るように逝きました」と聞かされても、


苦しまなくなったのではなくて、

苦しめなくなったのだろうと私にはわかる。

苦しめなくなるまでには、

それはそれはつらい治療や処置をされているのだということを、

知るひとは少ないだろう。




娘の泣き声と

息子の暗い顔と

眠っているような彼の死に顔



彼の骨が足元に転がってきた








今日はほんとうに穏やかな天気です。






















みかん |MAIL

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