みかんのつぶつぶ
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それでなくてもすっかり明るい性格だというわけでもない私は、 毎日どういう顔をして他人と接してよいのかと敏感になりながら過ごしていたりする。 だから、何があっても笑顔笑顔で誤魔化す。
「あなたはいつも笑顔で如才なくて」って言われる。申し訳なく思う。 いつも笑顔は本心を隠すため。迷っているため。 如才無くしているつもりはなく、ただ本音を言わず気が利かないと言われるのが嫌なだけ。
それでなくても根暗な性格なのに、思い返すと悲しいことのほうが多いような気がする気分の日が多くて。思い出に後ろ髪ひかれひかれて涙なんか流していられるほど生易しいことなどではない感情に絶望してしまう春の一日があったり。
みんなが嘘吐きだと思う日も多くて。
いい歳した自分のこの不甲斐なさを、徒然なるまま文字残す行為にどこか救いを求めている虚しさ。
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