みかんのつぶつぶ
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酸っぱいものを見たとき、 見ただけでこめかみが痛くなるほど酸っぱい感が口に広がる。 それと同じように、 この季節になると、 風の匂い 空気の色 陽射しの感触・・・ その諸々に反応して心が、泣く。
心はこんなにも痛くなるものなのだと知ったり、 とても心が重くなりすぎると笑ってしまうものだと知ったり、 笑顔でいることは、相手よりも自分を救っていることだと知ったり。
今日は、家族みんなで笑っている時を思い出してね。 電車の窓から見えた空に、反応して浮かび上がった温かい記憶。 どうして急にそんなことを思い出しているのだろうと考える癖。
そう、キミの誕生日だったね。 今日は、キミの生まれた日だった。
産んでくれた御母さんも空へ旅立って、 産まれたキミも、もう、いなくって。
さびしいよ。
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