みかんのつぶつぶ
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2004年06月20日(日) 空に



飽きもせず、空を撮る。誰の頭の上にも平等に広がる空間。


夢を見た。しゃっきりと立つ彼の姿。隣りに立つ私。
元気になったんだね、こんなにも背が高かったんだねえと思う私がいた。
夢から覚めれば窓の外には、風にちぎれた雲が散らばる空だったんだ。


彼が空に旅立ってから、何度となくここで夕日を見つめた。
一日が終わることを確認して、
終わったことを確認して、
朝を迎えるために夜を過ごし。
ただ時を食いつぶすだけの日々を過ごし、
何も埋まることのない心を抱え膝を抱え日中を過ごし、
また夕暮れに空を眺め、
一日をただ、終わらせていた。


どうして心なんてあるのだろう。
苦しみを思い出して苦しむことの愚かさをわかっていながらも、
また懐かしむように痛みを感じるまま空を見る。


解放せない命の重みに、ただ遠くを見つめるしかなく。
ちっぽけな自分を戒めて、戒めて。
いまはもういない人たちが残した愛を抱きしめて、
胸いっぱいに空気を吸い込む。



明日も、笑えるといいね。





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