みかんのつぶつぶ
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去年って、この時期何をしていたのだろうかと、ふと考える。 自分の中で時間を止めて過ごした一年だった昨年。 無意味に過ごした時間のようでもあるあの日々があるからこそ、 いまの日々を過ごすことができる私がいる。
病院へ通い続けたあの夏の日。 あの切なく悲しい彼との時間があるからこそ、 また夏が来て、共に過ごした時間を思い出すことができる。
辛くても悲しくても、一緒に過ごした夏の日の思い出。 キミがいなくなってから、二度目の夏を迎えます。
仕事も順調にそこはかとなくこなすことが出来るようになりました。 労働の楽しさを思い出し、私のなかの私の時間が、 少しづつ蘇えりつつあるようにも思います。 それもこれも、彼が残してくれた「時」を使うことができたおかげです。 辛いことや苦しいことを、 少し毒を持った笑いに変換する術を教えてくれた父のおかげです。
でも、泣き虫はなおりません。 いつも泣きべそをかきながら仕事帰りのバスに乗ります。 どうしてかわからないけれど、 家路へのバスに揺られると、泣きたくなります。 病院からの帰り道の、あの気持ちを思い出すのかも知れません。 張り詰めていた神経が開放されるときなのでしょう。
やり切れない想いは、まだまだ抱えて歩いていくのでしょう。
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