みかんのつぶつぶ
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2003年06月09日(月) 海岸通り


ひとりが寂しいって感じるのは、
ふたりが楽しいって知っているから。
知らなきゃよかったな。っていつも想う。


あの頃、もしも赤ちゃんのように彼を抱きかかえることができたなら。
病室からそっと連れ出して、海へ逃げて行ってしまっていただろう。
砂浜でずっと、彼を抱きかかえて誰にも遠慮なく泣いていただろう。

酸素マスクに鼻を覆われながら死ぬよりも、
潮風いっぱいに息を詰まらせて逝かせてあげたかった。


なんか、そんなことを想った海岸線。


みかん |MAIL

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