みかんのつぶつぶ
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2002年12月05日(木) 温もり

友人のお父さんが帯状疱疹で入院しているんだけど、昨晩入院先から電話をかけてきたらしい。「もうこんなとこにはいられないから、今からタクシーで帰る」
その電話一本で家中蜂の巣をつついたような騒ぎだったらしい。
そのお父さんは5年前、庭でハシゴから落下し、頭部打撲損傷により右半身が不自由な身。その頃は私も、そういう事態になっていると話しを聞いても他人事で想像力さえも働かない人間だった。
その当時脳外科で入院中も家に帰ると言っては大騒ぎをし、友人が面会に行くといつも看護婦さんから嫌味を言われると聞いた事があったなあ。いまは、お父さんの気持ちが痛いくらいにわかるよ。その姿も想像できる。だから、今日友人に助言をしてみたが、友人の言い分としては「たった一週間の入院なんだから」どうして我慢できないんだろうってとこで。
オトナなんだからそんな我侭を、と怒る気持ちもよく分かるけれど、お父さんは身体が不自由なうえに病人なわけで。日常で流れる時間の倍以上遅く感じるのは病院のベッドの上なんだなぁ。お母さんが面会に行っても午後の2時間くらいで引き上げてしまうみたいだし、できたら夕食の介助をして、面会時間が終わるまでいてあげた方が・・・と言ったものの、それは無理らしい。無理なのか?ホントに?それこそたった一週間なんだから、家族で手分けして病室に居て上げれば?

病院の夕食は早い。18時に配膳されれば食べ終わるのは30分にしても、消灯の9時まで2時間半もある。そして消灯になれば必然的にテレビも消して暗い天井をみつめて眠りに入らなければならない。長い長い孤独の時間だ。



山は山を必要としない。しかし、人は人を必要とする。


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