きのう の話の続きですが、考えてみれば「成り上がり者」といえばアメリカという国そのものがなり上がり者なんですよね。コロンブスのアメリカ大陸発見から数えたとしてもたかが数百年。ヨーロッパや東洋の歴史に比べたら白人の国としての歴史はあまりに浅いんです。彼等の国が原住民族(インディアン)の社会だったら別だったんでしょうけどね。そして歴史そのものを考えてもメイフラワー号での白人の移住以後、彼等は自分達の開拓精神を頼りに力のある者がのし上がることで今の繁栄を築いたわけです。そんなアメリカが成り上り者に対して、とても優しいのは当たり前の話といえばそうなんでしょうね。良いか悪いかは別にして長い歴史は伝統と格式をつくり、それをよりどころにする人達をたくさん生んでしまいます。アメリカ人がそんな歴史に尊敬を払いつつ、その不合理性と理不尽さを指摘して自分達の文化の正当性を主張していると考えるのも面白いかもしれません。タイタニックを観てここまで考えるのはちょっと考えすぎかな?(苦笑) (8:15am)