TVで『タイタニック』やっていましたね。御覧になりました?実は我が家にはビデオがあって私は何回か見てるんですけどね。私が毎回心を惹かれるのは最後まで演奏を続けるバンドのメンバーと太っちょの貴婦人なんですよ。あの太っちょの貴婦人って最初の頃、他の貴婦人達から「下品だ」って嫌われているんですよね。でも金持達にいたぶられるジャックに何気なく助け舟をだしたり、最後の方では沈没したタイタニック号を目の当たりにして自分の事しか考えられない救命ボートの人達に「それでも人間なの?」と言ったりするんですよ。人間的にとっても魅力ある人なんです。『風と共に去りぬ』でも、貴婦人達の嫌われ者の娼婦宿の女将みたいな登場人物がとても魅力ある人物に書かれているんですよね。これってひょっとしてアメリカ人らしいことなのかなぁって思ったんです。階級って言うものへの特別な思いみたいなね。もちろん、そんなに単純な物でもないとは思うんですけど、少なくともアメリカンドリームという言葉が表す成り上がり者への明るいイメージの根底にはこんな平等感があるからじゃないでしょうかね。 (7:30am)