孤独な自分 安心を求める自分 - 2001年09月23日(日) 死ぬときは一人なんだと言う 死ぬときは一人でなんていたくないよ そうじゃない いつも一人ぼっちは嫌なんだ ベタが死んだ。 お父さんが飼っている3匹の金魚は元気だ。 多分そんなに長くはもたないだろうとは思ってた。 それでも2日に一回の水替えはかかさなかったし 1日2回 小分けして餌を与えた。 始めの頃は 餌をやる時に手をかざすだけで怯えていたベタだった でも2日目当たりから 逃げなくなった。 テレビを見ていて ふとベタに目をやると こちらを見ていた。 なんだかすごくいとおしかった。 夜は寒いんじゃないかなんて思い タオルで水槽を巻いたりしていた。 指をガラスに当てて 撫でるように動かすと 近づいてきた。 昨日から 動きが鈍くなってきていた。 夕方までは 生きていた。 写真を撮ってみた たぶん彼にしてみれば迷惑だよな なんて思いながら。 水を替えて 夕方部屋に運んだ。 そして夜になり 部屋に行ったら 仰向けになって死んでいた。 尾ひれには プリステラによって傷つけられた跡があった。 ころもはまだ綺麗になっていなかった。 そして一人で死んでいった。 苦しくて 悲しい記憶を持ったまま死んでしまった もう少し時間をくれたら もっと楽しい記憶がつくれただろうか そう考えたら悲しくなった。 悲しい記憶はどうやったら消せるんだろう 今 苦しいのは いつになったらなくなる? 苦しい事の跡には楽しい事がある そんな事誰が言い出したんだろう 現に苦しいままじゃないか 苦しみから逃れるのには 憎むしかないのだろうか だって 私に芽生えてきたものは 憎しみにも似た感情だから ベタは憎んでいたんだろうか 苦しいままで死んだのだろうか 精一杯の愛をあげました それでも彼を救う事ができなかった 私は誰も救えないんだろう せめて 死ぬときだけは 少しだけでも 安心させてあげたかった 大丈夫 もう誰もあなたを傷つけない ここにいていいんだ 何も怖くない 誰も君を憎んでいない 怯える必要はないんだよ と そう言ってあげたかった いやもしかしたら そう誰かに言って欲しいのかもしれない 私が ...
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