動物な僕ら - 2001年09月19日(水) 集団で一人を苛めるのは 人間の醜い習性だと想ってた しかしそれは 動物の習性だったんだ 昨日何を思ったか金魚を飼いに行こうとお父さんが言い出した。 陶器でできた大きな金魚鉢を抱えた父に 少し笑いながら一緒に行った。 大きなディスカウントシュップにある熱帯魚や金魚の店 沢山の水槽を眺めていたらあることに気が付いた。 一つの水槽に一種類ずつ何匹も魚がいるのだか その一つ一つに「ベタ」と呼ばれる熱帯魚が入れられていた。 ベタとは 見た目が美しい魚だが ある国では闘魚として知られている。 一つの水槽に2匹のオスを入れると どちらかが死ぬまで戦い続ける。 そのために 沢山の水槽に一匹ずついれているのだろう。 私が見た光景は 沢山の「プリステラ」という名前の小さな魚の中にいた「ベタ」 水槽の端っこの方で身動きしない「ベタ」だった。 長く美しいはずの尾ひれは 傷つき コロモは何箇所かはがれている。 しばらく見ていたら「ベタ」が動いた。 その瞬間に 沢山の「プリステラ」が一斉に襲い掛かる。 必死で逃げ出し パイプの後ろに隠れる「ベタ」を見て泣けてきた。 あぁ いじめは人間だけがするんじゃないんだ この「プリステラ」の行為がいじめなのかは定かじゃない。 でも どうしてもそう見えてしまうんだ みんなと姿が違うから? みんなと大きさが違うから? 人間は醜い生き物だ 考え方は違うだけで 生き方その物を否定しようとする 見かけが違うだけで 異種生物を見る目をする でも それはもしかしたら動物全ての習性なのかもしれない でもね 人間は考える事ができるはずなんだ だから 「プリステラ」と一緒にしちゃいけないのかもしれない 今 私の部屋には「ベタ」がいる 救ったなんて思っていない 「ベタ」は怯える。私が少しでも動くと 逃げる。 魚にも過去の記憶があるのだろうか 恐怖心はあるのだろうか? 過去に縛られている人は沢山いる 過去に縛られているなよと 彼は私に言う。 彼は知らない 私は過去に縛られているんじゃない 苦しいのは 私を縛っているのは 現在なのに 生きるのって難しい ...
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