2001年12月27日(木) |
バイクがなければダメなんだ! |
バイクがなければダメなんだ。
この世界は何一つ自由にならない。 自分でさえ自由にならない。 他人の心はもっと自由にならない。
けれど、その中でやっぱり自分だけは自分を裏切ってはいけない。 自分でやったことは自分を裏切らない。 何かしら残してくれる。 自分から動き出したなら、何かしら自分の中に残してくれる。 だから、ボクはバイクに乗る。
誰もボクを見向きもしなくとも。 何一つ、満足する形で手に入れられなくとも。 自分に完全な満足を与えることが出来るのは自分だけだと想うなら、ボクはバイクに乗るしかない。 機械であれば車でもいいのかもしれない。機械は使い手のしたことをダイレクトに返してくれる。必ず返してくれる。だからこそ、ボクは機械に執着する。必ずレスポンスがあるから。
だから、孤独を抱える男は機械にのめり込むし、機械があれば生きていける。でも、それはつまり他人との痛みを伴う接触を避けただけの逃避になるかもしれない。
逃避もいいが、逃避を引いた時そこに何も残らなければ、ボクは意味を見出せない。だからボクはバイクに乗る。テキトーには死を持って答えるバイクに乗る。満たされない孤独から逃げるなら、それくらいの厳しさを持ってボクは逃げようと想う。
逃げた先にも痛みがあろうとも、それが全て他人ではなく自分に帰結するなら、弱い心を現実から逃避させるためには、ボクにはバイクがなければダメなんだ。
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