imagina
DiaryINDEX|past|will
職場で唐突に飲みに誘われた。 普段なら平日の飲み会は何かと理由を付けてお断りするのだが、行き先を聞いて二つ返事で付いていく。 駅の近くに古くからある居酒屋なのだが、以前から安くて旨いとか、スチュワーデスがよく来るとか、 何やら料理の量が半端ではないとか、そんな話を聞いていたので興味津々。
行ってみたらなるほど、注文したものはどれもこれも皿鉢ほどの大皿に盛られている。 餃子だの厚焼玉子だの野菜炒めだの、普通の料理なのに。 おにぎりは、丼一杯のご飯を使って握ったものが二つ並んで一人前。 デジカメを持ってこなかったことを悔やみつつ、満腹中枢が刺激される前にと黙々食べる。 焼酎を頼めばいいちこが一升瓶で出てくる。 アイスペールと2リットルのペットボトルと一緒に、飲みたいだけ飲めという形だ。
自分たちが座った二階の部屋は六畳ほどの和室で、片隅には日本酒のサーバーがあり、 二つのテーブルは仕切りもなくおっちゃん連中と背中合わせ。 他人の家に上がり込んで晩御飯を食べている風だった。
最後に10分程度真面目な話をして終了。 会計の前にお姉さんがいいちこの減り具合を見て 「焼酎全然飲んでないって言って下さい」と言う。 それでいいのか、丼勘定。
一階ではレジの下からおばちゃんがダンボール箱が引き出してガサガサ音を立てている。 先に会計を終わらせたグループがバナナを一房、カツラみたいに頭に乗せて帰って行った。 それを呆然と見ていたら、おばちゃんに声をかけられミカンとバナナを一つずつ手渡された。
カバンが一杯だったので仕方なく手に持ち、歩いて帰る。 傍から見れば妙な図だ。
|