♡--卒業--10月5日(火)のDiary No.3♡ |
2004年10月22日(金) |
実は卒業式の日のDiary、まだまだ続きがあったのです。 これで完結だよ(*'ー'*)♪長かったぁ… 月が変わるのも間近だし、これでようやくピリオドを打てるよ☆
一通り卒業式を終え、最後に記念撮影に移りました。 学長様を中心に、出席された先生方と保護者たちとの集合記念写真を それぞれ1枚ずつ撮影する事になっていたんだけど、当日は天気が悪く かつフラッシュが不調で何度写しても失敗ばかりで、最後はどこからか デジカメを持ち出して来て、何とか撮影が成功した模様です。。 保護者たちの中には持参のデジカメでも写して欲しいと頼む人もいて、 合計20枚くらい連続で写したので、最後の方は顔が引きつってしまい、 笑顔が丸っきり疲れ切った顔になってしまいました(ーー;) たった20分間程度の卒業式だったと言えども、ずっと同じ姿勢のままで 立ちっ放しだったので、両足と腰がガクガクに凍り付いて、途中で 倒れ込まないように全身を支えているのがやっとでした。
ようやく解散になった後は、保護者がいる卒業生たちは共に記念写真を 撮ったり、わざわざ写真館までガウン姿の記念撮影をしに行ったり、 先生方と挨拶を交わしたり、みんなそれぞれ思い出を作っていました。 私もガウン姿で記念撮影をしたいなぁって思っていたら、院卒の人が 「良かったら写しましょうか?」と言って気を利かせて下さり、聖堂で 数枚ほど写してもらいました。私は何度も一人で聖堂へ行った事が あったので、そこは心の安まる休憩場だったけれど、その人は初めてで 厳かに両手を握り合わせて祈っていました。その日は天候が悪かった ためにステンドグラスから差し込む日の光もなく、真っ暗な聖堂だった けれど、神様の存在を知らせる灯火とも呼ばれるロウソクの火だけは ユラユラと光を放っていました。
着替えをした学生部に戻ってみると、携帯にAちゃんからのメールが 入っていました。Aちゃんは現在も再入院中で、その日は外出をして わざわざ大学までお祝いをしに来てくれたのです(*^_^*)♪ 電話を掛け直したら、すぐに学生部の前まで来てくれました。 学校で会うのは8ヶ月ぶりで、何だかドキドキ緊張してしまいました。 何だか雰囲気が以前とはガラッと変わっていてビックリ(゜O゜*) もともと美人で可愛いコだったけど、それがさらにハジけてメイクも 濃くなったというか…私が感動して騒ぎ立てていたら本人も自覚して 「まぁ、あん時は学生だったし、学生らしくしてたとゆうか…」って。 とても入院中の患者さんとは思えないほどの現役バリの元気さでした。 わざわざ結婚式用のフォーマルスーツを着て来てくれたのだ(*^▽^*) 私が初めて外出を許可されたのは確か入院7ヶ月目の事でした。 やっぱりその時も嬉しくて張り切っていた覚えがあるけれど、病気が まだひどかった時期だったので、元気に振舞いようもなかったです。。
花束をプレゼントしてくれたので、それと卒業証書を手に持って写真を 写してもらいました。雨の中庭をバックに撮ったので、あんまり綺麗な 記念写真にはならなかったけれど…(*^〜^*)ゝ それから、Aちゃんもいる事だし、二人で一緒にゼミの先生に会いに 研究室まで行きました。私が先生に会うのは昨年度ゼミ生とのお食事会 ぶりだったけれど、Aちゃんは口頭試問から8ヶ月ぶりだったのかなぁ… あまり先生を慕っていなかったから、会いたくないって言うかなぁって 思っていたんだけど、意外とすんなり会う事に反対しませんでした。 最近気づいてきたんだけど、Aちゃんの病気に対する価値観が少しずつ 変わってきているような気がします。出会った当初は私と同じ特定疾患 でも早期発見できて軽い症状だったので病気なんて物ともしない態度を 取っていたけれど、卒業と同時に精神的に追い遣られて病状が悪化し、 再入院してからは病気に対して前向きな見方をするようになりました。 私の方が闘病歴が深く長いというのに今だに前向きになれていないよ…
ゼミの先生は、ちょうど講義の空き時間中で研究室にいました。 いきなりガウン姿でヒョコっと現われたら怖いかも。。と思いながら ドキドキ挨拶をして、その後に続いてAちゃんも顔を出すと、先生は 「おっ!!元気でしたか?今は何をしているの?」と尋ねたので、 「入院してま〜す。」「入院中に外出して来てくれたんだよね♪」と 二人してニコニコ答えました。先生は相当ビックリしていました。 そう言えば、Aちゃん、在学中は病気の事を絶対に誰にも言おうとしな かったのに、今では平気なんだなぁ…「難病コンビなんです☆」なんて 笑顔で言っていたよ。。何となく照れてしまったのだぁ(・・。)ゞ 先生も私たちの繋がりの事を不思議に思って色々と聞いてきました。 本当に偶然に同じ大学のゼミで特定疾患仲間だっただけなんだけど… もう一人、心の病気を患っている親友Yちゃんも同じゼミ生だったし、 このゼミの先生にはワケアリの学生たちが必然的に集まって来やすいの かもしれない(*^〜^*)ゝ確かに、これほど個々人の自由意志を尊重して 卒論指導をして下さる(実際には、ほとんどしてもらっていないけど…) 人はいないと思うから…後輩たちにも、ぜひ勧めてあげたい先生です♪
それから、しばらく3人で今後の人生について語り合いました。 病気と共に生きている以上、Aちゃんと私にとって、一番のモットーは 「頑張らない事を頑張る!!」です。二人とも頑張り屋さんのA型で、 つい自分以外の事でも余分に頑張ってしまうお人よしな性格だから、 自分が病気持ちである事を考慮して、その性格を改善していかなくちゃ いけない。。分かっていても、なかなかできないから辛いんだよね… まだAちゃんは「ま、いっか。」と言える性格だから良いけど、私は 中途半端で適当な事が嫌いな徹底した性格だから先生に言われたよ** 「完璧主義な性格も良いけど僕みたいにズボラになってみたら?」と。 何だか悔しかったから「先生はズボラ過ぎますよぉ。少しは直した方が 良いんじゃないですかぁ?」と言ったら、大笑いされました(*・_・*)ゞ 大人になってからは、性格を直す事は誰しも困難な事のようです。。
会話の最後に、私たちの病気の話題になって・・・ 「私たちの場合『入院』は病気を治すためじゃなくて、人並みに日常 生活を送れる状態にするためのものだから、特別な事ではないのです。 そうやって、入退院を繰り返しながら細く長く生きていくのです。」 そう言い切った時に我ながら悲しくて胸が熱くなったのを感じました。 入院中のAちゃんも納得したように頷いていました。それが、難病を 患ってしまった者たちの、病気と共に生きていくための宿命だから… それにしても、Aちゃんと病気の事で解り合えるなんて不思議な感じ でした。。あれほど病人の気を少しも感じさせなかったAちゃんが、 病気について真剣に考えるようになっただなんて、よっぽど再入院が 身にこたえてしまったんだろうなぁ…今では逆に退院するのが怖いと 言っているくらいに。。現実は厳しいからね…でも、もう大丈夫だよ。 Aちゃんは十分に強さを感じるから…私よりも物分りが良いもん。。 最後に先生が「親より先に死なない事!!きみたちは、あと70年は 長生きできるんだから。僕は20年くらいかなぁ…」と言いました。 「70年も無理ですよぉ。今は体力で言ったら老人並みなんだから…」
様々な思いを抱えながら、それではまたと挨拶を交わして別れました。 今度先生と再会できる日は、いつになるのかなぁ…その時もAちゃんと 一緒だったらいいなぁ(*'ー'*)♪Yちゃんとも一緒がいいなぁ☆ミ
その後、着替えを済ませて学校を後にし、Aちゃんとランチ&カフェを しました。私にはAちゃんの事で気になっている事がありました。 Aちゃんは入院加療のおかげで病状的には良くなってきているのですが 精神系のお薬の依存症になりかけているのです。再入院する前は一つも 精神系のお薬を飲んでいなかったのに、再入院してから安定剤と眠剤を 大量に処方されているようで…私の病気とは違ってAちゃんの病気では 精神系のお薬を飲んでも支障はないみたいなので、鬱症状が現われたり 不眠症だったりすると、平気で次々と処方されるみたい。。それでも、 本人で調整しながら飲む事もできると思うんだけど、Aちゃんは全てを 飲むようにしているみたいなのだ。。飲まなきゃ不安になっちゃうん だって…「そう言えば、アタシが飲んでる薬、みほちゃんの病気では 禁忌薬みたいだねー。」なんて平気で言うから、怖くなっちゃうよ。。 本当に大丈夫なのかなぁ…本人も、本当に不可欠だから必要な量だけを 飲んでいるっていう自覚はあるのかなぁって、心配なのです(>_<) 私の方から「飲まない方が良いんじゃないの?」なんて、おせっかいで 無責任な事を言う事もできないし…
メール交換をしていても、11時前くらいになると「ゴメン…アタシ、今 大量に安定剤を飲んでいて眠たくなっちゃったから、もう寝るねー。」 って…卒業式の日も「今日のアタシ、ずっと眠たそうだったでしょ? 大量に安定剤を飲んでいるから、話していても何だか焦点が合わない ようなカンジだった。。」なんて言うから本当に大丈夫なのかなぁって オロオロ心配なのだぁ(≧_≦)確かに、卒業式の日に会った時に、 何となく目が座っているような感じで、ずっとボォ〜っとしていたよ… 病気の症状は良くなってきているのに、それに伴う精神面での副作用を 改善させる事も入院が長引いてしまっている原因の一つみたいで… 本当に厄介だね。。元はと言うと、精神的に患ってしまったのも病気が 引き金であったと言うのに…私みたいにどんなに精神的に辛くなっても お薬を飲めなくてひたすら耐えるしかない状態も苦しいけれど、お薬に よって楽になれても、その副作用でさらに複雑に入り組んでいく症状の 方がもっと辛いのかもしれない。どちらにしても、精神的な症状は時に 自ら制御する事ができなくなってしまうから、とても恐ろしいよね…
自分にピッタリの適度な状態を保つ事なんて難しい事だけど、 自分らしさが妨げられる事だけは絶対にあってはならないと思う。 そして、万が一、それを失ってしまうような事があったとしても、 必ず取り戻せるようでなくては、それは真の属性とは言えないだろう。
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