♡--卒論--10月5日(火)のDiary No.1♡ |
2004年10月12日(火) |
卒業式を終えてから今日で丸1週間が経ちました。 同期が卒業してから1年と半年の間、まだかまだかと逸る気持ちを 抑えながら卒業できる日を心待ちにしていたので、十分に心の準備が できていた分、いざ実際に大学を卒業した後でも、体調は崩したものの 予想していた以上に極度の虚無感に陥る事はありませんでした。
私が最も心配していた事は、2人の親友が、共に病気を抱えながらも 目前の「卒業」だけのために自らを顧みる事なく無我夢中で卒論を 書き上げ、何とか単位を取得して卒業できたものの、卒業前後の ギャップの反動で精神的に追い遣られ、さらに病状が悪化してしまい、 入院するまでに至ってしまったという悲しい出来事でした。 私もそのような事態になりかねないから・・・ 私の場合、卒業までの苦悩の期間が長かった分、余計に反動が大きく なってしまうのではないかと不安に思っていました。 しかし、結果的にはその逆でした。 昨年の夏、苦渋の思いで卒業をさらに半年間延期する決断をした事に 今ようやく心から納得できたような気がします。 そのおかげで「卒業」という達成感を得る事ができたから・・・ だから、卒業後の虚無感が自らを精神的に追い遣ったりはしないんだ。 例え空虚感に浸ってしまうような事があっても、達成感さえあれば ただ精神的に落ち行くだけの一途にはならないはずだから・・・ 以前の苦悩があったからこそ今の達成感があるのだと、自信を持って 前向きになれるはずだから…頑張った甲斐があったと思えるから・・・
私はその2人の親友の事をスゴイなぁって尊敬していました。 いくら卒業を遅らせたくないからと言って、すぐ目前に提出期限が 迫っている状態で、大事な卒論を超特急で仕上げてしまうなんて・・・ 私なら、まず体力的に不可能でした。性格的にもトロくて不器用で、 中途半端で適当な事が大嫌いなので、絶対に無理だったと思います。 試験に関しても、試験日が近づくにつれて次第に本気になっていく人も いるけれど、私の場合はプレッシャーに弱いので、かなり前々から 地道に確実に徹底的に時間を費やして努力を注いでいくタイプでした。 どちらの方が強い精神力の持ち主なのかは分からないけれど、 彼女たちは彼女たちで本当にスゴイと思います。 卒論の評価に関しては、2人とも良くはなかったみたいだけど・・・ 一人は卒業さえできれば良いんだと割り切って、大学の教科書類も 保存していた卒論のデータでさえも全て処分してしまったそうです。 「アタシの代わりにガツンと持ってっちゃってヨ!!」と言われたよ。 それが、けっこうプレッシャーになっちゃっていたり。。 もう一人は、短期間だったために満足のいく卒論が書けなかった事を、 「もう一度チャンスが欲しい…」と、今でも後悔していました。 その人には「私のように後悔しないようにネ!!」って言われたよ。 それも、かなりプレッシャーになっちゃっていたんだよね。。
卒論作成期間は想像通り、精神的に過酷な生き地獄となりましたが、 周囲の人たちの協力と激励と温かい心遣いのおかげで、良い環境で 取り組む事ができ、時間的にも納得いくまでの間合いを取る事ができ、 我ながら当初の思惑以上に理想的な卒論を作成する事ができました。 昨夜ちょこっと読み返してみたんだけど、恐ろしいほどに理解不能、 かつ出来すぎた文章でした…(゚_゚i)人間って、集中している時には 普段以上に潜在能力を発揮する事ができる生き物なんだね・・・ もう二度とあれ以上に難解な論文は書けないと思います(*^〜^*)ゝ そういう意味でも、精神力や忍耐力を養うためにも、卒論を作成する という経験は人生において非常に重要な意義のあるものだと思います。
--追記--
大失敗だった口頭試問の中でも、一縷の希望を抱かせてくれた 主査の一言がありました。 「今までもグライス(私が卒論で扱った言語哲学者)の理論について 論じた学生たちがいたけれど、あなたの卒論はそれらとは何かが 違っていて斬新的に思えました。何が違っていたんだろう…?」 「さぁ…私はそれらの論文を読んだ事がないので分かりません。」 今思えば、その観点から私の卒論は「優」となり得たんだろうなぁ…
|
|