♡NIGHTMARE♡ |
2004年04月03日(土) |
昨夜、悪夢を見ました。
「明日、学校の行事でピアノを弾いて欲しい。」と頼まれたのです。 いきなり明日?!しかも、その曲は私が最後に弾いた思い出深い ショパンのバラードでした。 私はなぜかそれを引き受けてしまいました。 小学時代から頻繁にピアノ伴奏を頼まれていたので、 特に何も違和感を感じなかったのです。 でも…現在の私だったらとても考えられない事です。
あれ以来、楽譜さえも行方不明になっているので、まずはバラードの 楽譜を探す事から始めました。必死であちこち探し回って、ようやく 見つけ出した時にはもう真夜中になっていました。 今更になって再び以前のように弾けるかどうかも分からないのに… いや、それは絶対に無理なはずなのに、悠長に平然としていた 夢の中の自分が不思議でたまりませんでした。
次は、真夜中でも周囲の迷惑にならなくて、かつピアノが弾ける場所を 探し求めて移動しました。そこにはチェンバロに似たクラシックな グランドピアノが置かれてあって、私は即それに手を触れ、楽譜通り 見事に最後まで弾いてみせました。 途中からは暗譜していた記憶が鮮明によみがえってきて、 あの頃の自分と完全に同化していました。 まだ病魔の存在に全く気づいていなかった頃の私だった…
その時…ある物体が私の頭を直撃した。 自らの指で奏でていたメロディーが途切れ、鍵盤の上に真っ赤な血液が 滴り落ちてきた。振り返ってみると、高校生くらいの少女が、今にも 溢れんばかりの涙をいっぱいに含めた鋭い瞳で私を睨み付けていた。 私は椅子から立ち上がり、そのコと対峙して、 相手の姿をじっと凝視した。 そのコは辺り一面にある物体を無造作に次々と私に投げ付けてきた。
私は避けなかった。反撃もしなかった。 そのコを止められなかった。非難もできなかった… だって、そのコはね…あの頃の私自身だったから。 今、私がピアノを弾こうとしたらそのコは哀しんで憤ってしまうんだ。 あの頃、私はそのコに何もしてあげられなかった… そのコの切なる純粋な気持ちに気づいてあげられなかったの。 心に一生消えない傷跡を負わせてしまったから… 封印したくても、もうできない。病気なんて口実に過ぎないよね…
朝目覚めると、頭がズキズキと痛みました。 今更なんでこんな悪夢を見てしまったんだろう… 今でもピアノを疎んでいる自分がいる…鍵盤に触れるのも嫌だ。 クラシックのメロディーを耳にするのも嫌だ。 以前はあんなにも愛し専心していたのに… 単なる子供心による拒絶反応?? それとも…トラウマになってしまっているのかもしれない。
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