新月の夜に約束しよう
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「どっちの店に行く?」 アウトドアショップの話である。 「あっちじゃないとテーブル買えないから」 即答する妻に私は思わず聞き返した。 「え? テーブル買うの?」 既に我が家のキャンプ用テーブルは三つ目だ。 一つ目はあまりに大きすぎて同僚に譲ってしまったので、もうない。 「あのテーブルは黒歴史だったよね」 彼女が笑うが、私はいいテーブルだったと反論した。 しかし、今の車にはどうやっても載らないという事実もまた、ある。
テント内用にもう少し明るいLEDランタンが欲しいと思っている。 ↑投票ボタンです
水筒をあれこれ見ていた私のことを、娘が呼びに来た。 「ママが探してるよ」 妻のところまで行くと、小さな椅子に座ってにこにこしていた。 その顔を見た途端、私は今日テーブルではなくて椅子が増えることを悟ったのだった。
ところで、会社のトミタさんは私が推したキャンプ場でコテージを借りることに決めたそう。 「みんな『なんとかなるよ』って言うけど、なんとかするのは私だよ」 そう言うのも、どこか楽しそうだ。 私がトミタさんの準備の助けになればと、自宅に余っているキャンプ道具のカタログをあげようと思っていることを妻に話した。 彼女は頷きながら私に賛成してくれた。 コールマンのカタログが一般的でいいだろうと言うと、それにはすかさず反対された。 「駄目。スノーピークの方が夢見られるよ」 キャンプという趣味を始めたときに、実際に夢を見た人の言葉は説得力がある。 もっとも、実際はその品々の値段が現実に引き戻してくれるのだが。
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