というワケで「自動車等が故障して動かなくなること。座ることからの比喩(『広辞苑』より)、あるいは俗に「エンジン故障」の略とも」。 寒くなってまいりましたがまだバイクが快適なレベルであります。尤も苦行でも乗らないと買い出しに行けませんけどねワシの場合。自転車では積載量的にキビシい場面があったりするのであります。 まずは横浜のラフロへ。ヘルメットの内装がどうやっても入手不可と判断したのと実は買い替え時期がとうに過ぎていたりする都合もあったりいたしますので最近のラインナップを拝見させていただこうかな、と。R16〜環2を通って無事到着。ううむ。お客さんが少ない。なんか寂しいですな。それでも品揃えは流石でありましてシステムタイプをいくつか試着させていただけました。ずっとSHOEIだったから今回もと思いつつも5万超は貧乏人には縁を感じさせてくれない数字でありますので高嶺の花を眺めるだけにいたします。ZENITHですかね。YJ19。中身は無いけどガワだけ膨れているワシの風船頭にはXLで丁度でありました。Lだとアッチョンブリケで口を閉じられません。ほっぺの内側を噛みますね段差とかで。実はXLでもチークがパツパツなのでありますがこれはまあ使っているうちにフィットして来る事でありましょう。次期装備品はこれに決定しそうであります。
ついでに上大岡の業務スーパーで買い物。ナップザックに詰め込めるだけ買いR16をサクサクと自宅に向かいます。1時間程で無事到着。しねぇんだよこれがよぉ。追浜の手前で急な車線変更をして来た馬鹿車を避けるべくフルブレーキを掛けつつギアを一気にローまで落としてアクセルをひと捻りしてからクラッチをポン。アクセルは決して威嚇の意味では無く回転を合わせるためであります。多分。追突15cm前くらいでどうにか充分に減速してくれましたがその瞬間に何故かエンスト。ここは慌てずクラッチを切ってセルを回すと実に嫌な音がするばかりで息を吹き返す気配がありません。何じゃこりゃ。
走り去る馬鹿車に飛び石で傷がつきます様にと祈りつつ手近な脇道にバイクを押し込みます。軽い下りになっていたので押し掛けも試してみましたが反応無し。ううむ。まずい。なるべく邪魔にならなそうな場所に止め、とりあえず油温が下がるのを待つ事にいたします。あんまり熱いとセルが回り難いのでありますよ。じっとしてると寒いですなあやっぱり。お腹も空いて来たのでオヤツに買った菓子パンとジュースを道端で貪ります。実に情けなくも見苦しい姿でありますが他にできる事もありません。50℃まで落ちたのを確認し、通行人の好奇の視線に耐えつつセルを回すも掛かる気配は全く無し。とてもまずい。仕方が無いので馴染のメカさんを煩わすべく電話をいたします。考えてみると携帯買ってから3年目にして初めて電話器として使うワケでありましてやはり初めての相手は可愛いオネーチャンが良かったなあなどという感慨も無くも無かったりはいたしますがンな事を言っていると追浜の名も無い小道の脇に骨を埋める事にもなりかねません。HPで番号を調べてさっさと電話をいたします。
「お店を片付けたら行きます」という頼もしくも有り難いお返事をいただきましたが考えてみるとお店を閉めるワケで迷惑千万な事であります。済みませんすみません馬鹿なのでお許しください。アドバイスをいただいたので待っている間にプラグを外してチェック。予想外に綺麗。キャップを嵌めてエンジンに押し付けてセルを回すと火花が。えっ。何で出ないのよ。1番4番共沈黙であります。2番3番は面倒臭いので止めておく事にいたしましたがまあ同じでありましょう。そうですかそうですか点火系に来ましたか。もうそういうお年頃ですもんね君も。車検も近いしキッチリ整備していただきましょうね。
お迎えは1時間程で到着。地獄に仏の気分であります。亡者と化して症状と泣き言を仏様に訴えつつバイクの積み込みの邪魔をいたします。いやちゃんと押しましたけどね。ハァ、助かった。ホっとして泣きそうになっているところに更に「家まで送りますよ」というお言葉をいただき危うくパンツを脱いでしまうところでありました。まあ脱いだら電車で帰る事になったのでありましょうが。道中、お店を閉めさせた罪悪感から前にいた若い人の消息などを聞くと「もういないです」「やっぱ、旧車の整備はできる人とできない人がいますね」との事。今や業界でも貴重な人の仕事の手を止めてしまったワケでありまして罪悪感さらに倍。であります。あああああ辛いッ!などと思いつつもしっかり家まで送っていただいてしまいました。いやもう、有り難いとしか言葉がありませんです。良きメカさんにお付き合いいただける幸運にあらためて感謝であります。
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