白馬鹿日記

2017年10月20日(金) G.L.Pease・Embarcadero

というワケで開缶。
軽く風邪気味。急な気温の変化に身体がついて行かないお年頃でありますれば季節の変わり目には必ずと言って良いくらい風邪を引きます。どうしようも無いッスよねこれはもう。今回の風邪は夕方になると倦怠感と共に軽い胃もたれが押し寄せてくるというパターンでありますればパイプを楽しむ分には何の支障もありませんので無視する事にいたしました。ピロリ菌の除菌をするまでは。過去には除去とか駆除とか言ったり書いたりしておりましたが除菌が正しい様であります。菌を除くので考えてみれば当たり前なのでありますがどうも除菌というとまな板とか台布巾を彷彿と。まあいいか。除菌をするまでは胃もたれなんぞあって当たり前だったのでありますが今になってみるとンなに辛いモノをよくまあ毎日我慢していたモンだと思ってしまいますですよ。最近の胃薬が効き過ぎるのがイカンのかも知れませんですな。と言うワケで身に覚えのある方は是非とも検査をなすって下さいまし。楽になりますよ。すごく。治療費がちょと高いですけどね。でもガスターを飲んだくれてるくらいの方でしたらすぐに元が取れますので。

バージニアが切れたので何かひとつ開ける事にいたしました。ワシの荷物は何処にあるんじゃろ。困ったモンだ。などと困りつつ選んだのはEmbarcaderoであります。ここのところElizabethanが続いていたのでVaPerじゃないヤツを選んでみた次第であります。Elizabethanは美味しいし安いし入手し易いので大変に気に入っておりますが、やはりたまには違うのも味わいたいですからね。プルトップを引いて出て来たのはブロークン・フレイクかと思いきや棒状にカットしたフレイクの様でありますなこれは。まあ似た様なモノであります。熟成されたバージニアらしい甘い香りがいたしますが自然なモノでありますれば強い香りではありません。適当にまとめてボウルにポン。フレイクでありますればあんまり詰め込まない方が良さそうであります。点火一発。うわ美味え何じゃこりゃ。

火を点けたとたんに美味しかったので驚いてしまいました。申し訳ありません。甘いとても甘いです。とても甘いけどべたっとしてない甘さであります。ターキッシュの味と香りも柔らかくもしっかり感じられますが金属を舐めた様な特有の舌触りは全くありません。すげえなあ。こんな風に作れるんだなあ。味はシンプルながらコクがたっぷりあるので吸い飽きる事もありませんです。味の変化も後半の方がややターキッシュを感じられるかな、というくらい。これは例に拠ってワシの鼻が鈍いせいかも知れませんけどね。吸い口はやや強めのミディアム−といたしますが滑らかで刺激の無い煙はキツさをほとんど感じません。上質な蒸留酒はアルコールっぽさを感じさせないとかンな比喩が頭に浮かんでしまいます。最初から最後まで文句無しに美味しいです。レッド・バージニアのお好きな方は是非。って今ごろ美味しいと言ってびっくりしているのはワシだけかも知らんですな有名ブレンドだし。

至福のひとときを過ごしていると来客が。こういうタイミングで来るのはまさか郵便配達。と思ったらそのまさかでありました。ワシの荷物は何処にあるんじゃろ、とか思っていたその頃にはカブの荷台にあったワケであります。ま、こうなる予感はしていたのでありますけどね。開けたとたんに来るというパターンからは逃れられない運命なのでありましょう。今回は箱では無く袋詰めでの到着でありましたがラベルに拠りますと最終発送地はヨーロッパ。何でヨーロッパなんですかねアメリカからのブツが。空きがあったら送ってやるという安い便なのでそういう経路しか空きが無かった、とかなのでありましょうか。アメリカの空港で待ってた方が速く無いのかしらん。全く分かりませんですよ。国際物流を理解するにはワシの脳味噌は少し足りない様であります。でもいいよなあ。ヨーロッパ行って来たんだよなあこいつら。くそっ。タタタタタタバコの分際で生意気な。ワシだって行った事無いのに。などと怒っても仕方がありません。空路の長旅でやや乾燥気味となっておりますれば軽く加湿しつつジャーに移して落ち着くのを待つ事にいたします。ヨーロッパの空気で熟成されたアメリカタバコを味わうというのもまた趣が。えっ飛行機の貨物室の空気。放っといてくれンな事は。


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うるま [MAIL]

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