越後へ出張。仕事で客先に行くのはあまり好きではないし遠距離となればなおさらだ。最近はその傾向がバレたのか受注させてから納品先を言うパターンが出始めた。作業中ずっとイヤな予感がしていたのだが昨日・今日はそれが実現してしまった。 朝8時出発。受注元のハード屋さんから車でいくのだがそこまでで既に2時間かかる。さらに車で2時間ちょっと。ただでさえ移動で疲れるのに早朝(当社比)なのでまともに寝たら起きられるハズもなく徹夜したので着いた頃には疲れと眠気でズタボロ。さっさと終わらせて近くの温泉宿でパーッと、とか思っていたら客先ではこれから作業を始めるという。おまけにこれまでの打ち合わせの内容を覚えておらず細かく確認しながらの作業。さっさと済むワケがない。こちらの仕事を始められた時はすでに夕方、終業時刻を過ぎて社内には関係者しか残っていない有り様。メシも食えずに作業は深夜に及ぶ。予約してある宿に何度も電話を入れて必ず行くのでもう少し待ってくれと念を押す。ホントに行けるのか?こういう色んなメーカーが入り乱れているプロジェクトはどうしても詰めが甘くなるんだよな。ようやくシステムがヨタヨタと動き出したのが午前4時前、デバッグを重ねてどうにか見られるようになった頃にはすっかり夜が明けてしまった。意地だけで宿に移動し米どころの温泉宿で飯風呂抜きの素泊まり状態しかも睡眠時間4時間。前夜の徹夜を考えると40代半ばのオッサンはひとり新幹線で帰ってもバチは当たらないであろう状況だが律儀に作業場へ戻る。今日が終わらんと金が貰えんのよ。ま、今日は相変わらず不審な動作をしている制御系のデバッグの手伝いでもしてりゃいいんだろうと思っていたらエンドユーザーが製品を見に来るという。ううん、それは止めた方がいいな。万が一の時の修復手段を整え見た目を良くして密かに発見した小バグなどを潰しつつその時を待つ。眠い。ダルい。背中と膝がいっぺんに痛いが座っていると寝てしまいそうだ。仕方がないので意味なく動き回り他人のテストの手伝いなぞもする。俺の仕事じゃないぞこれは。金寄越せ金。 陽が傾き始めた頃になってようやくデモが始まった。てか始められた。無理な注文だった事は分かっているらしく評価は高かったがそれくらいなら無理言うなっての。小さな変更要求をいくつか済ませ作業用ノートの電源を落としたのが5時。本日2度目の5時上がり。やれやれ、40過ぎたら徹夜はひと晩だけだよな、やっぱり。
|