もちろん、わが日本の事である。 ぷららに続いて、ニフティでもファイル交換ソフトの通信を制限する事にしたそうだ。いや、違法なファイル交換を擁護するつもりは全くないが(笑)、なぜこれが許されるのかが不思議でならないのだ。 はっきり言おう。これは「検閲」である。 例えば郵政公社が、手紙の類は全て開封しスキャナで読み取って犯罪を示唆する文言が含まれていた場合は配達を数日遅らせます、頻発する場合は配達を拒否しますなどと言い出したらどうだろう。機械的に単語を検査しているだけなので検閲にはあたらない、と言えるだろうか。一歩譲って検閲ではないとしても、それを快く思わない人がいないだろうか。どうもこの国には、情報通信に関してよく言えばおおらか、悪く言えば無頓着なところが多い気がする。もちろん、専門知識を持つ人たちはその脆弱さも危険さもよく分かっているのだが、その警告を真摯に受け入れようとする人たちはあまりにも少ない。 まあいいじゃん、どうせ99.9%は違法だろ。そういう言い分もあるかもしれないが、WinnyやMXが鼻の冷たい駱駝にならないと言い切れる根拠は全く無い。そして、そうなってしまったら二度と元には戻れない。それもまたこの国の特徴である。変化を好まず既存の形態を金科玉条としている限り、進歩も進化もありえない。そして変化に適応できないモノは、国であれ生物であれ衰退するのが運命なのだ。 ま、政治がカースト職となってしまった国にはもう、今さら何を言っても手遅れなのかもしれないね。ハァ。
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