白馬鹿日記

2005年01月15日(土) 海上の道

中野に芝居見物。ここのところ毎回見せてもらっている萬国四季協会。雪の予報でどうなるかと思ったが冷たい雨で何とか踏みとどまってくれた。でもやっぱり客の入りには影響していたみたいですな。いい芝居なんだけどねえ、と無条件に褒めたいところだが、今回はイマイチわからなかったなあ。いや、テーマは見えるんだけど、それをそのまま受け止めてよいのかどうか。まあこれは演技や脚本のせいではなく、私の見る目がないせいだろう。もう一度見るべきなのかもしれないなあ。
「海上の道」柳田国男著を読み始める。論点の問題については語り尽くされているので今さら擁護も反論もしないが、実は結論を急ぐものではなく問題提起の書として書かれていたという事は読んでみて初めて知った次第。そういう意味では面白いんじゃないかな、と。それに何より、典型的な論文や学術書と違って文章がきれいなのが嬉しいですな。ただこの、中途半端な仮名使いの書き換えは何とかならんモンですかねえ。かえって読みにくい気がするんですがね、岩波書店さん。


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うるま [MAIL]

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