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2006年05月19日(金) |
何故いつも眠くなるんだろう |
「最近、歌舞伎を観るようになったんだ」と人に告げると、
「歌舞伎?あれって難しいんでしょ」なんて言われることが多いけれど
私に言わせれば能のほうがずっとずっと難しいと思う。
ということで、本日は解説講座付きの能楽を観てきた。
演目は「熊坂」である。
イヤホンガイドのある歌舞伎と違って、前もって演目の内容を教えてもらえる
今回のような講座は、私のような初心者にとって実にありがたい。
「同じ日本語なんだから難しくないでしょ?」と解説してくれた小島英明氏は
簡単に言ってくれるけれど、いやー、だって、台詞が古文なんだもん。
古文を勉強したのは大学入試以来だから、もう外国語も同様ですって。
能舞台上で、シテ方の装束の着付けを見せてもらった。
普通に着物を着付けるときと微妙に違いがあって、(でも着流しだが)
なかなか興味深い。
能楽の登場人物の殆どが亡霊だ、と解説してもらった通り(夢幻能)、
「熊坂」の主人公(シテ)は、盗賊熊坂の亡霊である。以前、商人一行を
襲ったら、同行していた牛若丸に退治されてしまったので、ぜひ供養して
もらいたい、と旅の僧に告げるという話だ。正直いって、前半はうつら
うつらしながら舞台を観ていたのだが、さすがにシテが戦闘シーンを
再現する場面では、なんとか目を覚ましていることができた。
前半と後半の、静と動の対比がなかなか面白かったのだが、どうして
いつも能とか歌舞伎の舞台を観ている途中で眠くなってしまうんだろう。
ちょっとモッタイナイと思うのだが、これもゼイタクな時間の使い方
かもしれない、……って、ダメでしょうか。
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