人恋しくて 一人も好きで
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2004年08月29日(日) あれから一年

母が亡くなってから、今日でちょうど一年になります。




大学に入学したときからずっと実家を離れているので、
身近に母親がいない生活が当たり前となっています。
だから正直言って、まだ母の死が実感できていない気がします。
私の目の届かないところで、まだひっそりと生きているのでは?
という気持ちが心の隅に残っています。



父も母も、年金もろくにもらえない年齢で亡くなってしまいましたが、
やはり娘としては、どんな状態でももう少し生きていてほしかった。
今こうして、私が元気で充実した日々を送っている姿を見ていてほしかった。
ただ、両親ともに病気で苦しんでいた時間が短かったのが、
せめてもの救いです。






今日、スーパーマーケットで冬瓜を売っているのを見つけて、
そういえば子どもの頃はよく母親に冬瓜の味噌汁を作ってもらったっけ、
なんてことを思い出しました。
子どもの舌には冬瓜は少しもおいしくなくて、それでも食事を残すと
怒られるので、我慢して冬瓜を飲み込んでいました。



そんなことをつらつらと思い出しつつ、夕食に冬瓜のスープを作りました。
冬瓜料理を作ったのは初めてなので、母が作ったようにはうまく料理できません。
ほんの少しだけ、しょっぱかったです。







1年前、メッセージをくださった皆さん、
ネットの向こう側で心配してくださった皆さん、
改めてお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。

しんどいこともありますが、私はおおむね元気でやっています。


母の死が実感できていない、と書きましたが実際のところ
いつでもどこでも両親が私のことを見守っていてくれる、
そう信じているからかもしれません。

一年一年、人の記憶は薄れていくのかもしれませんが、
私はときどき、そっと両親の思い出を取り出して忘れないでいきます。


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