人恋しくて 一人も好きで
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2002年08月15日(木) 妖精を見るには妖精の目がいる

夏といえば、怪談がつきものらしいですね。


でも私は、バリバリのリアリストで理系人間。
基本的に幽霊話は信じません。
だって、オバケには会ったことないし、
金縛りだってほとんど体験したことないですもん。


13年前、父の葬儀に出席してくれた従兄が、

「帰りに車を運転していたら、
 ずっと火の玉が車の後を追いかけてきていたよ。
 あれはきっと、叔父さんがお礼を言うために
 ついて来てくれたんだね」

と、後日電話で話してくれたことがありました。

でもそれならどうして、
一体どうして、
実の娘である私のところに、父は姿を現さなかったのか。
臨終の席に立ち会えなかった私に、なぜ一言声をかけてくれないのか。


だから、幽霊はいない。
それ以来、そう決めました。


本当は、すっかりひねくれた性格になってしまった私の目には、
妖精も幽霊も見えなくなっているだけかもしれません。


だけど。

私が今まで、何ごともなく平穏に暮らしているのは、
天国から父が見守ってくれているから。
そう信じてはいるんだよ。


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