Sun Set Days
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2003年09月08日(月) 夏休み最後の日

 旅行から、帰ってきた。
 午前7時過ぎに成田到着のAF便。飛行機の中ではあんまり眠ることができなくて(現地出発は13時だったのだ)、徹夜明けのようなぼんやりとした頭で電車に乗り、11時過ぎに横浜に帰ってきた。それから19時まで眠り、まだちょっとぼんやりとしている。明日からさっそく仕事なので気持ちと頭を切り換えなければならないのだけれども、ちょっとだけぼんやりと旅の余韻に浸ってみたりもして。

 リフレッシュという言葉からは遠い、予定を詰め込み過ぎの、歩き続けの数日間だった。のんびりとバカンスというのにももちろん憧れがないわけではなかったのだけれど、見てみたい場所やものがどうしても多かったのだ。だから、いきおい朝早くから行動をはじめていたし、ホテルの部屋に帰ってくるのもだいたいが23時くらいになってしまった。途中、足にはまめができてしまったし、メトロに乗ったり夜道を歩いているときなんかには必要以上に気を張っていたりもしたので気疲れもしてしまったのだけれど、それでもいろいろなものを見ることができて興味深かったし楽しかった。ずっと前から一度は見てみたいなと思っていたものを実際に見ることができて、刻みつけるのにいっぱいいっぱいという感じで。

 簡単にまとめると、こういう日程だった。

 9月1日(月)

 出発。成田発21時過ぎのAF夜行便。

 9月2日(火)

 午前4時過ぎにシャルル・ド・ゴール空港着。
 タクシーでホテルまで。荷物を預かってもらい、歩き始める(午前5時台で街は真っ暗だったのだけれど……)。

 マドレーヌ教会、コンコルド広場、凱旋門、シャイヨー宮、エッフェル塔、アンヴァリッド、ロダン美術館、オルセー美術館、オペラ・ガルニエ、凱旋門(夜景)

 9月3日(水)

 レ・ドゥ・ムーラン(『アメリ』の舞台になったカフェ)、モンマルトル墓地(トリュフォーのお墓に)、オ・マルフェ・ド・ラ・ビュット(『アメリ』に出てきた「コリニョンの八百屋」)、サクレ・クール聖堂(モンマルトルの丘)、ルーヴル美術館、ポン・ヌフ、ノートルダム大聖堂、サント・シャペル、コンシェルジュリー、サンジェルマンデプレ教会、ムーラン・ルージュ

 9月4日(木)

 ノートルダム大聖堂(朝1に出掛けて前日は混んでいてのぼれなかった塔へ)、ポンピドゥー・センター(ポンピドゥー芸術文化センターと、ジャック・アンリ・ラルティーグの回顧展へ)、ピカソ美術館、バスティーユ広場、アビタ、モンパルナス・タワー(夜景)

 9月5日(金)

 パリ・リヨン駅発のTGVでアルルへ。ローマの闘技場、古代劇場、サントロフィーム教会、フォーロム広場、コンスタンタン共同浴場、古代アルル博物館、アリスカン(ローマ墓地)

 9月6日(土)

 アルルから再びパリへ。シャンゼリゼ大通り周辺。スタッド・ドゥ・フランス(サッカーの試合! Euro2004予選フランスVSキプロス)。

 9月7日(日)

 シャルル・ド・ゴール空港から成田へ。

 9月8日(月)

 成田到着。


 最初の3日間がパリ観光で、大体ガイドブックに載っているような名所は結構回ったと思う。ただ、最初の計画ではこんなにたくさんの場所を訪れる予定はなかったのだ。実際のところ、歩いてみると中心部は思いの他狭い街で、たとえばエッフェル塔からオルセー美術館まで歩こうと思ったときに、途中にアンヴァリッド(ナポレオンの墓所)とロダン美術館があったから寄ってみたというのが正直なところだったりする。完全にフリーな1人旅だったので、計画はいくらでも変更することができたのだ。

 ルーヴルとオルセーとポンピドゥーを1日にひとつずつと決めていたりはした。順番としてはルーヴル→オルセー→ポンピドゥーにしたかったのだけれど(年代順)、休館日の関係でオルセー→ルーヴル→ポンピドゥーになる。

 また、ポンピドゥー・センターではちょうどジャック・アンリ・ラルティーグ(世界で最も有名なアマチュア写真家)の回顧展をやっていて、それを見ることができたのはかなりラッキーだった。あんまりにも印象的で、思わず写真集を購入してしまったくらい。

 初日の朝に凱旋門の上からパリを見て、同じ日の夜にもう一度凱旋門に上り夜景を見てみた。
 2日目の夜には、パリに行ったことのある人から絶対に行った方がいいと言われていた「ムーラン・ルージュ」のショー(フレンチ・カンカンなどで有名なやつ)を観に行く。
 3日目の夜にはパリで一番高いビルモンパルナス・タワーの屋上にのぼり、そこから夜景を見る(それまでに回った場所を順番に探してみたりもした)。

 4日目から5日目にかけては、南仏にある人口5万人ほどの小さな町アルルへ。この街は世界遺産にも登録されているローマの遺跡と、ゴッホが住んでいたことで有名。『ローマ人の物語』のシリーズがとても好きで、けれども今回の旅はフランスに行こうと決めていたので、だったらフランスで最もローマ時代の遺跡が状態よく残っているところに行こうと思って、アルルに行くことにしたのだ。TGVのチケットは現地調達だったのだけれど、全然空いていた。

 アルルではローマの闘技場や地下回廊などを見て、ローマのすごさを実際に目の当たりにする。本に書いてあることが実際にはどうったのだろうと確かめたかったので、かなり満足。
 また、アルルは南仏の田舎町だけあって、とてもこぢんまりとしたよいところだった。

 5日目はアルルからパリへ戻り、今回の旅のメインイベントのひとつサッカー観戦! に行く。
 かつてフランスワールドカップの決勝戦が行われたサン・ドニにあるスタッド・ドゥ・フランスで行われたフランス代表対キプロス代表。これは、EURO2004というヨーロッパのワールドカップのようなものの予選で、国際Aマッチ。楽しみにしていたジダンは怪我で欠場だったのだけれど、アンリやデサイーやマケレレ、トレゼゲなどワールドクラスの選手をこの目で見ることができてかなり楽しかった。試合は5-0でフランスの圧勝、格の違いを見せつけていた。
 また、この日は試合が終了した後に、徐々に照明がすべて消えていき、スタジアム(天井が吹き抜けになっている)上で花火大会がはじまり思いがけないものを見ることができた。なんでも、スポンサーの50周年か何かの記念だったようなのだけれど、予想していなかった花火大会はいつだって嬉しい。

 そして6日目は帰国のみだったのだけれど、歩き続けてかなり疲れはしたのだけれど、それでもとても楽しい旅だった。いろいろなものを見て、いろいろなことを思ったり考えたりしたのだけれど、今度時間があれば少しずつホームページにアップしようかなと思う。写真もたくさん撮ったし。


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 お知らせ

 とりあえずTop写真だけ更新です。


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