Sun Set Days
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2003年06月02日(月) まだちょっと風邪気味

 熱は下がったのだけれど、咳と鼻水がいまだにとまらない。
 体を冷やすのはあんまりよくないかなと思ってクーラーもほとんどつけていないのだけれど、ここ数日はかなり蒸し暑くて、季節が変わりつつあるのだなとあらためて思う。
 いまの部屋に引っ越してきたのは昨年の12月なので、どうしても冬のイメージが強いのだけれど、もう少しでこの部屋で迎える最初の夏になる。いつまでこの部屋にいるのかはわからないけれど、それでも後になったら結構いろいろなことを思い出すことはできるのだろうなとぼんやりと思う。

 採用をやっていたとき、「転勤」をいやがる学生たちがとても多かった。もちろん、面接の場だし「転勤はできません」と言う人はほとんどいなかったけれど、それでもできればしたくないということを控えめにアピールしてくる人が少なくなかったのだ。それは確かにわかる。いままで生まれ育った場所やつきあいの長い友人たち、あるいは恋人、そういった環境から離れてしまうことが未体験のうちには頭の中では随分と辛いことのように思えるのだ。特に、いま付き合っている恋人と一緒になろうと考えている人や、友人や家族を大事にする人はなおさらそうであるように見えた。

 確かに、いくら携帯電話やインターネットが発達してきたといっても、メールのやりとりだけになってしまうよりは、実際に会って話をすることのできる環境のほうがずっといい。人生は会社だけで回っていくわけではないし、それ以外の時間を過ごす人たちというのはとても大切なものでもある。
 なんだかんだ言っても、転勤には繋がりを引っ張って遠ざけてしまう側面が確かにある。それは紛れもない事実だ。かつての知り合いたちとは徐々に疎遠になってくるし、マメじゃないと連絡だって途絶えがちになる。知り合い一人いない土地にぽんと放り出されてしまい、会社の人としか話さないようなことにさえなってしまう。

 けれども、ものは考えようだと思うのだ。どこにいたって死ぬわけじゃないし、楽しいことはあるし(もちろん、楽しくないこともあるけれど)、新しく知り合う人たちもたくさんいる。そういう人たちと遊びに行ったりご飯を一緒に食べたりすることもできるし、中にはウマが合う人だっている。転勤しなければ出会うことが出来なかった人たち。
 もちろん、その人たちとはまた別の場所に転勤してしまったら疎遠になってしまうかもしれない(というかなってしまうだろう)。それでも、やっぱり人と人とが出会うことはすごいことだし、中には忘れられない出会いだってあるだろう。

 だから結局、同じ出来事にどういう明かりを当てるのかということだけなのだと思う。
 それに、住めば都という言葉があるけれど、本当にそうだと実感させられる部分は多々あるし。

 もちろん、根本的には自分にとって何が大切なのかという優先順位の話に帰結するのだけれど(ex.自分のやりたいことができるのならば、転勤だろうが環境だろうが関係ないという人もいれば、仕事よりも家族と過ごす時間の方が大切だとかそういうこと)。


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 お知らせ

 ひさしぶりにthe corrsの『in blue』を聴いています。名盤!


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