Sun Set Days
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月曜日の仕事帰りに、火曜日が休みのメンバー4人で車で関内に行った。 どこかおいしい店に行こうということになり、パーキングに車をとめて歩いていると、ちょうどその日がオープンという店があり、そのままそこに入った(ちなみに、そのときの時間は23時30分くらい)。閉店が3時と書かれていたことと、4人とも明日休みだったことで時間はあんまり気にしていなかったのでちょうどよかったのだ。
店はここ一年くらいで一気に増えた個室系の創作料理居酒屋で、食べ物は美味しかった。 いろいろな話をしたし(それはいつも)、店を出た午前2時過ぎにはなんだかトローンとしていたけれど、楽しかった。 車を運転していた後輩が酒を飲めないやつなので、それもなんだか変に都合がよくて。
それから、来月にどうやらひとつ職位が上がるみたいで、複雑な気分。 店舗に復帰して半年も経たない内のことなので、もっといまの職位で経験を積みたいというのが正直なところなのだ。
開店準備や採用などの他部署の仕事で約3年半現場を離れていたわけだから、まだまだ経験の絶対数が全然足りなくて、それを埋めるためにもちろん頑張ってはいるけれど、現場でずっとやってきたたとえば同期との蓄積の差は客観的にみても結構なものになるように思う。 それなので、そういったものを持たないまま職位が上がってしまうと、部下にとってもあんまりよいものではないように思えてしまうのだ。 もちろん、最初採用から店舗に戻るときだって、No3の立場で戻されて同じことを思っていたのだけれど、4ヶ月強が過ぎたいまはこなすことはできている。だから、No.2になっても同じなのかもしれない。頑張っていくことが前提にあるのかもしれなくても、なんとかなるのかもしれない。
もちろん大変だろうけれど、いい経験になるだろうなとは思っているし、楽しみにもしているのだけれど。
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『ハル』を見た。DVDで。1995年に札幌の映画館で観た以来の2回目。 Amazon.co.jpで検索して見つけて注文したやつ。 今日の夕方に届いて、早速見た。
懐かしかったし、面白かった。正直な話以前に観たときの印象が良すぎて、見直すことにちょっと怖さもあったのだけれど(あれ、こんなのだっけ? と思えてしまうような)、そんなことはなく楽しかった。様々なCDショップで思いついたときにないかなーと探してことごとく棚に並んでいなかった作品でもあるので、Amazon.co.jpは便利だと再認識してみたりもして。
これはパソコン通信で出逢った(ほし)と、(ハル)とが、たくさんの言葉と時間を費やして近づいていくラブ・ストーリーなのだけれど、物語の進んでいくテンポがツボだなあと改めて思った。
パソコン通信が主軸になる話だけあって、画面上にはたくさんの(ほし)と(ハル)のメールの文章が登場する。洋画の字幕など比にならないくらい大量の文章。こんなふうにスクリーンや画面の文字を追い続ける作品も珍しいよなと思いながら、けれども映像とその文字のバランスがお互いのメリットを強調し、デメリットをちゃんと補完し合っている。
たとえば、メールの文章の背景として、ほしやハルの日々の生活の映像が挿入されている(2人の暮らしや、ハルの暮らす東京やほしの暮らす盛岡の風景)。それら映像があることで、2人が現実世界で様々な悩みや仕事などを抱えながら生きていることがリアルにわかる。そしてその画面の上に流れているメールの文章で、その人物たちの内面世界が語られる。メールの文章には、普段の会話では口にされることのないようなある種率直な内容が書かれている。だから、映像だけで伝わるものに加え、普通の会話以上に感情的な部分に踏み込んだ内容が語られていくことになる。 それを同時に表現していくことができるのだ。
そしてその試みは十分に成功していると思う。 ハンカチを振るシーンなんか、一度観て知っているのに、やっぱりすごく感動したし。
また、この映画には他にも結構個人的にツボと思うところがあって。 それは、(ほし)の部屋の本棚に村上春樹の本がほとんど全冊揃えられていること。 何度かその本棚のシーンが映し出されていて、そのたびに「おおっ」ってやっぱり思うし。
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お知らせ
深津絵里って演技うまいですよねえ。
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