Sun Set Days
DiaryINDEXpastwill


2003年02月27日(木) 『なぜこの店で買ってしまうのか』+『クリスティーナの好きなコト』+『アジアンタムブルー』+『一太郎13』

 連休最終日。昨日は3時過ぎまで夜更かしをしていたにも関わらず8時には起きて、日比谷で10時半からスタートの映画を観るために活動を開始する。電車の中で、この連休の間少しずつ読んでいた『なぜこの店で買ってしまうのか』を読了。副題の「ショッピングの科学」が意味する通り、買い物体験をフィールドワーク的な調査によってあぶり出し、様々な改善案を生み出していくという珍しいことを行っている企業のトップが書いたもので、内容が新鮮でおもしろい。これに関しては後日また改めて。

 日比谷スカラ座2で、10時半から『クリスティーナの好きなコト』を観る。日比谷に到着した時間が少し早かったので、近くのスターバックスでスターバックラテのショートを飲んでから。

 映画は、うーん……キャメロン・ディアスは魅力的だったけれど……うーん。
 遊びの恋ばかりしていたクリスティーナが本当の恋に出逢って……というようなストーリーなのだけれど、なんだかなぁ。
『メリーに首ったけ』が面白かったので、キャメロン・ディアス主演のコメディーということで観てみたのだけれど、正直な話映画館で観なくてもいいという感じだった。『戦場のピアニスト』にすればよかった。

 近くにあったシャンテシネで、8日からスタートの『ヘヴン』の前売り券を買う。ポストカード付き。(自分の中で)期待が高まる。

 せっかく有楽町に来ているのだからとそこから伊東屋まで足を伸ばす。けれども結局何も買わず。
 それから有楽町ソフマップで店頭に展示されている「QCar」(チョロQの実車版)を見てから店内へ。久しぶりに入ったのだけれど、なんだか店内が雑然としているようなイメージを抱く。
 そこではワープロソフトの『一太郎13』を購入する。
 いま『Word』で小説を書いていたのだけれど、どうしても変換やら何やらが勢いを削ぐというかしっくりこなかったので、一太郎+ATOKに鞍替えすることにしたのだ。

 それがかなり大成功。もちろん、まだ一日しか使っていないのだけれど、一太郎というか、ATOKの変換はかなり小気味よく、文章を書くときにかなり重宝しそうな感じだ。今日一日で結構進んだし。

 それから札幌に帰省したときになんとラーメンを食べ忘れるという致命的(?)なミスをしていてラーメンがどうしても食べたかったので、たまたま見つけた喜多方ラーメンの店に入る。おいしかった。

 HMVではR.Kellyの新譜と柴田淳の新譜を購入する。椎名林檎のと併せて、しばらくこれらをローテーションで聴き続けることになるのだろうなと思う(あとはCharaのマキシと)。

 帰りの電車と部屋に帰ってからで、『アジアンタムブルー』読了。大崎善生著。角川書店。
 昨年の正月に読んだ『パイロットフィッシュ』の著者の小説で、帯にはこう書かれている。


 愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。
 喪失の悲しみと”優しさ”の限りない力を描き出した、本年最高の恋愛小説。

 選考委員激賞の吉川英治文学新人賞「パイロットフィッシュ」に続く、鮮烈の受賞第一作。


 ということで、『パイロットフィッシュ』と同系統の喪失と再生の物語なのかなと読み進めていったのだけれど、もちろんそうだったのだけれど、最後はぼろぼろ泣いてしまった。小説を読んでこんなに泣いてしまったのは久しぶりだった(というか前に泣いた本をいますぐに思い出すことができない)。
 それも、じーんとして目に涙がたまるとかではなく、もうぼろぼろ泣いてしまった。もちろん、大の男がそういうことを書くのも何なのだけれど、それに自分だって誰かが映画や本を読んで泣いているのを見たら、理解できるにしてもちょっと引いてしまうものだけれど、とにかく胸を打たれた。後半半分を読んだのが自分の部屋でよかった(電車内だったら大変なことに)。


 恋人をなくした編集者の男性が、その悲しみを抱えたまま再び歩き出すまでを、回想シーンを繰り返し挿入しながら描いているのだけれど、中学生時代、高校時代の記憶なども断片的に挿入され、様々な伏線のようなものが繋がっていく。以前『パイロットフィッシュ』のときにも書いたと思うのだけれど、『ノルウェイの森』に物語のトーンが似ているような感じで、より写実的なイメージ、といったところ。前作とも近い部分が多く、「あ。」と思わせられるところも結構あって。

 でも本当に最後の方は涙が止まらなかった。自分のことながらびっくり。本を読んで泣くなんてと思う方はぜひ一人になれるところで読んでみては?

 そして、その後は自分で小説を書いていた。6時間くらい?


−−−−−−−−−

 お知らせ

(少し遅い)冬休みの連休が終了し、明日からまた仕事を頑張るのです。


Sun Set |MAILHomePage

My追加