Sun Set Days
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2002年10月03日(木) 木曜サスペンスワイド劇場

(夜道を2人の主婦が歩いている。楽しげに交わされる会話)

主婦A:もうまいっちゃうわよホントに。

主婦B:え? なに?

主婦A:いや、ね、うちの旦那がもう毎日お祭りみたいな人で困ってるって話。

主婦B:へぇー、そうなの。一見、落ち着いた感じの人のように見えるけど。たまにこの辺で見かけるけど、スーツにメガネで、真面目なサラリーマンって感じじゃない。

主婦A:まあ、外で会ったときはそうよ。でも、いざ家に帰ってきたら本当に毎日がお祭りみたいなの。

主婦B:へぇー、いいじゃない、家の中が賑やかで。圭太君もそんなだと喜んでるんじゃない? うちのなんて、もう帰ってきたらすぐソファーに横になってスポーツニュースばっかり見てるんだもの。たまに口を開くと思えば「おいメシ」とか「フロ」とか、私を家政婦かなんかだと勘違いしてるんじゃないかしらって思うときもあるのよ。

主婦A:あらあら。

主婦B:でも、本当に今日はいいのかしら。お夕飯にお招きにあずかっちゃって。

主婦A:あら、いいのよ。ご主人の出張とお嬢さんの修学旅行が重なるなんてめったにないことじゃない。それこそ、1人でのんびりしたかったのかしら?

主婦B:そんなこと、夜にお友達の家にいくなんて久しぶりでうきうきするわよ。

主婦A:ふふ。

主婦B:ふふふ。

(そして、主婦Aの家に着く。ガーデニングで溢れている小さいけれど小奇麗な感じのする一戸建てだ。3段ほどの階段をのぼり、玄関の扉を開ける)

圭太君:あっ、ママー、ただいまー。パパー、ママだよーっ。

主婦A:ほら、ただいまーじゃなくて、おかえりでしょ。

圭太君:あっ、そうだった。へへ。あっ、こんばんはっ。

主婦B:こんばんは(あらあら、かわいらしいじゃない。毎日がお祭りみたいと言っていたけれど、本当に楽しそうなご家庭なのね)。

(そして、奥の扉から、主婦Aの夫が姿を現す)

Aの夫:あぁ、Bさん。ようこそお越しくださいました。どうぞどうぞお上がりください。







主婦B:(はっぴ着てる……!!)







ナレーション:奥から現れた主婦Aの夫は、家の中なのに祭りに着るようなはっぴを着ていた。その姿を見たときに、主婦Bの胸にはめらめらと黒い殺意が湧き上がるのだった。こいつを生かしておくわけには行かない……あのはっぴを真紅の血で染め上げなければ……!! そして、彼女は修羅の道をただ1人往く……。










 ……なんで?







 と見ている人を「?」のどん底に引き落とす「木曜サスペンスワイド劇場」。
 この番組はご覧の提供でお送りしました。
 次週は、「湯けむりOL24人旅殺人事件。多すぎるOLたちの派閥抗争。課長のカツラの秘密を知ってしまった新人OLユカリの運命は? 死の枕投げ。お茶くみだけじゃ終われない!」をお送りします。


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 お知らせ

 いつもこんなことを考えているわけではないのだけれど……(信憑性は薄いようです)。


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