Sun Set Days
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提案系サイト「Text Sun Set」の今月の提案。
提案:台風の名称を変えるというのはどうですか?
また、今年も台風の季節がやってきている。僕の育った北海道には基本的には台風は来なくて(北海道に上陸する前にただの低気圧に変わってしまうのだ)、それなので台風に関してはどこか別の場所での出来事という感じが常にあった。関東に住むようになってから台風がどういうものなのかということを何度か体感したことがあったけれど、それでもまだ本当の台風を、切実に実感することはできていないような気がする。もちろん、台風は災害だし、ないにこしたことは(水源の問題がない限りは)ないのだけれど。 そして、僕のイメージの中にある本当の台風は、どうして実際に体験したものと違うのだろう? と考えてみる。
閑話休題。
そうそう、それから台風の枕言葉的な存在があの港なんかに(わざわざ)行くリポーターたち。もちろん彼ら(彼女ら)は会社員なので命令や使命に逆らうわけには行かないのだろうけれど、「ものすごい風と波です」とか見れば誰だってわかることを必死に伝えようとしてくれているその様は、見ていてなんだか感動すらしてしまう。すごい。すでにああいう映像ってハンバーガとポテトとか映画とポップコーンみたいに、あって当然のようなセットになっている。 けれども、そんな台風にまつわる報道を見ていく中で、いつも天気予報を見るときに、ひとつだけ困ることがある。台風○号というのがわかりずらいなと思うのだ。もちろん、間断なく訪れる台風の場合には、ああこの間のが9号だったから次が10号ねとか、天気図の中に連続する番号が同時に映し出されていたりするとまあわかりやすいのだけれど、ある程度間隔が空いてしまったら、いまいちよくわからなくなってしまうのだ。
そこで、台風に名前をつけたほうがいいんじゃないかということになる。人でもなんでも、名前があることによって他と区別され、固有のものと判断されるわけだし、台風だってそうあるべきだ。ということで、台風にいくつかの名前をつけることを提案してしようと思う。 ちょっとシュミレーションしてみよう。
シュミレーション:欧米風の名前の場合
□□相関表□□
台風1号→台風ボブ 台風2号→台風マイク 台風3号→台風エリー 台風4号→台風ジュリー 台風5号→台風ピエール 台風6号→台風アレン
どうだろう? これなら結構わかりやすいのではないだろうか。これなら、たとえばテレビのニュースでは、
アナウンサー:「ボブは沖縄沖150キロで猛威を振るっています」 リポーター:「すごい波と風です。ボブパワー炸裂中です!!」
となるし、それを見ているお茶の間でだって、
健太(小学校三年生):「ねえかあちゃん、ボブがすごいらしいよ」 母親(最近カルチャーセンターでゴスペル講座に通いはじめた):「ああ、まったくそうだねえ。ボブは毎年すごいね」 父親(アンチ巨人ファン。新聞から顔を上げながら):「またボブか。困ったもんだなぁ」
というように非常にクリアかつ誰もがちゃんとボブのことをよくわかっているような(知り合いででもあるような)会話になる。他にも、たとえばアナウンサーの
「ジュリーはマイクなみの規模で北上中です」
とか、
「ピエールは関東上陸前に太平洋側にを抜けていきました」
という台詞だって(ああ、なるほどマイクなみねとか、ああピエール行っちゃったのねとか)と随分とわかりやすいということができるだろう。もちろん、欧米風の名前がいやならば、日本名にしたっていい。一郎とか、花子とか。花の名前にしてもいいし、鳥の名前にしてもいい。 今度台風がきたときにでも、ちょっと当てはめてみては?
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今日今月転勤で関東にやってくる先輩から電話がかかってきた。部屋を探しているのだという。 その先輩は僕のいま住んでいる沿線の近くで部屋を探していたのだ。 それで、僕の最寄り駅の辺りはどうなの? と訊ねられた。その辺にも結構物件があるんだよねとのこと。
「あー、交通の便はすごくいいんですけど、店とか本当にないですよ。びっくりするくらいに。コンビニばっかりです」
答えながら、ちょっとだけせつなくなってしまった。 散歩には適した坂道なんかは多いのだけれど。確かに、店が……
その先輩とは遊びに行こうという約束をしていて、いまからとても楽しみ。
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お知らせ
『アメリ』DVDの特典映像にはカメラテストがあって、俳優たちの生っぽい映像があってすごくたのしい。 ジュネ監督のインタビューや、シネマテークでの質疑応答への監督、俳優陣のエスプリの利いた返答など、これもやっぱりとてもたのしい。
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